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Audi Q5 /SQ5

初代ポルシェ「マカン」とプラットフォームを共有する初代Q5

初代アウディQ5
初代アウディQ5

初代「アウディ Q5」(8R系)は、縦置きエンジン用プラットフォームの「MLB(初期世代)」を使い、初代「ポルシェ マカン」(95B型)と基本アーキテクチャを共有していた。

初代のボディサイズは、全長4630×全幅1900×全高1650mm。最高出力211PSの2.0リッター直列4気筒ターボを積む「2.0 TFSI quattro」が569万円、同エンジンを積む「S Lineパッケージ」は617万円。最高出力270PSの3.2リッターNAエンジンを積む「3.2 FSI quattro」が660万円で、同エンジンを積む「S Lineパッケージ」は702万円だった。

初代Q5の要注意ポイントはやはりDCT

初代アウディQ5のコクピット
初代アウディQ5のコクピット

組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチの7速Sトロニック(DCT)で、駆動方式はフルタイム4WDのクワトロ。「S Lineパッケージ」には、専用の内外装をはじめ、スポーツサスペンション、19インチタイヤなどにより引き締まったデザインと走りが与えられていた。

なお、2013年10月には3.0リッターのV6ガソリンスーパーチャージャーを搭載する「SQ5」も加わっているが、残念ながら初代SQ5の中古車流通量は極端に少なく、ゼロではないものの、探すのは現実味に欠ける。

初代Q5のサイドビュー
初代Q5のサイドビュー

2026年10月末現在、初代Q5の中古車流通量は25〜35台程度と推測できるが、年々少しずつ数を減らしていると予想できる。初代Q5の販売期間は2009〜2017年。前期型(2009〜2012年式)は、すでに初年度登録から13年が経過しているか、間もなく13年超になり、自動車税、重量税の重課対象に入っていることも減りつつある要因のひとつといえるかもしれない。

初代Q5を狙うなら?

初代Q5のリヤビュー
初代Q5のリヤビュー

初代はさすがに価格も落ち着いていて、平均価格は110万〜210万円程度。走行距離別では5万〜7万km、7万〜9万kmが最も多く、10万kmを超える物件も出回っている。要注意ポイントは、なんといっても7速Sトロニックのトラブルだ。最重要ポイントとしてはほかにも「2.0 TFSI」のエンジンオイルの大量消費もある。

初期型の「2.0 TFSI」は、オイル消費とタイミングチェーン、全般的には7速Sトロニックの状態を重点的に確認したい。「3.2 FSI」もチェーン系統などに注意が必要だろう。

整備記録が明確であり、エンジンと変速機の状態を専門店で点検済みの個体を選びたいところだ。単に価格差だけで判断せず、購入後の整備費用も含めて比較することが重要だ。

2代目は若干ボディサイズを拡大しながらも軽量化を実施

2代目Q5とSQ5
2代目Q5とSQ5

2代目(FY系)Q5/SQ5は、2017年9月に発表、10月に発売された。Q5のボディサイズは、全長4680×全幅1900×全高1665mm。初代から50mm長くなっているものの全幅はキープしている。

2代目は、「MLB evo」という新しいモジュラープラットフォームがベースになり、デザイン、メカニズムが一新されている。徹底した軽量設計により初代よりも60kgのダイエットに成功しているのもトピックスだった。さらに、エンジン(2.0 TFSI)もパワーアップと同時に効率化も図られ、燃費を11%アップしている。

2代目Q5とSQ5

エンジンは、最高出力252PS、最大トルク370Nmで、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボを積む「Q5 2.0 TFSI quattro」と、3.0リッターV型6気筒ガソリンターボを搭載する「SQ5」を設定する。

2代目アウディQ5のリヤビュー

2代目Q5のトランスミッションは、Q5がデュアルクラッチの7速Sトロニック(DCT)、SQ5がトルコン付ATの8速ティプトロニック(AT)。駆動方式はフルタイム4WDのクワトロのみとなる。

2代目は途中で2.0リッターディーゼルを追加

2代目Q5のインテリア

2代目デビュー時のラインナップは、カタログモデルである657万円の「Q5 2.0 TFSI quattro」、704万〜713万円(ボディカラーにより異なる)の「Q5 1st edition(限定250台)」、887万円の「SQ5」だった。

2019年2月には、電子制御コモンレール世代のクリーンディーゼルとして、日本初導入となる「Q5 40 TDI quattro」を追加した。2.0リッター直列4気筒「TDI」のディーゼルターボを搭載。酸化触媒コンバーター、尿素SCRコーティングが施されたDPF、アンモニア分解触媒コンバーターなどの高度(高額)な排ガス後処理システムが搭載されている。日本初上陸時のTDIモデルの価格帯は636万〜746万円だった。

2代目Q5のインテリア

2代目Q5になると中古車流通量は190〜220台程度に一気に増え、現実味が増している一方で、平均価格も300万〜330万円程度に跳ね上がる。とはいってもデビュー時の新車価格と比べてもそれほど割高には感じられないケースもあるだろう。走行距離5万km前後で250万〜270万円級の個体も選択できる。走行距離別では3万〜4万km、4万〜5万kmが最も多く、1万〜2万kmと2万〜3万kmの物件も現実味のある流通量となっている。

2代目SQ5になると一気に現実味が増し、現在の中古車流通量は40〜55台程度で推移していると予想される。平均価格(相場)は、460万〜500万円。4万〜5万km、5万〜7万kmの個体が多いが、走行距離2万km以下の個体も比較的多い。

2代目Q5のサイドビュー

なお、初代で問題になった7速Sトロニックは、2代目Q5で新世代に刷新された。初代ほどのリスクは少なくなってきている一方で、クラッチ関連の故障などが完全に解消されたわけではなく、高額修理リスクには引き続き注意が必要だろう。一方の2代目SQ5の8速ティプトロニックは、比較的トラブル報告例は少ない模様だ。

初代の価格は魅力だが、2代目の2019〜2021式も狙い目

初代Q5のインテリア
初代Q5のインテリア

初代、2代目を通して価格を抑えたいのなら、まずは初代(後期型)の「2.0 TFSI quattro」を狙う手がある。200万円以下で十分に手に入るが、先述したようにコンディションの見極めはより重要になる。

2代目SQ5

2代目は、2019〜2021年式の「2.0 TFSI quattro」が約200万〜350万円と比較的手頃な価格になっている。長距離走行が多いなら2.0リッターディーゼルターボの「40 TDI quattro」を検討する価値は十分にアリだろう。高速道路を多く走る使い方では、燃費と低回転域のトルクを活かしやすい。一方で、短距離走行が中心の場合は、DPFやEGRなど排出ガス浄化系のトラブルに要注意だ。

現行の3代目アウディQ3
現行の3代目アウディQ3

2代目狙いで、予算を約400万〜600万円台まで引き上げると、2021年以降の後期型もターゲットに入ってくる。新しい内外装やインフォテインメントを重視するニーズに応えてくれる。なお、気になる3代目の現行型は、2025年7月から販売されたばかりで、流通量も少なく、平均価格も700万円超と中古車としての旨味はこれからといえる。

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