日産の主力コンパクトカー『ノート』が、2027年末にもフルモデルチェンジを迎える可能性が浮上した。スクープ班が入手した最新情報によると、次期型の発売時期は2027年12月が有力視されるようだ。

次期型では、すでに新型『キックス』に採用された第3世代e-POWERを搭載する可能性が高く、燃費性能や静粛性、走行性能の大幅な進化が期待される。スクープ班では最新情報をもとに、その姿を予想CGで再現した。

2027年末に世代交代か! 最大の注目は新世代e-POWER
現行ノートは2020年11月に発表された3代目モデルだ。国内ではe-POWER専用車として展開され、2024年1月にはフロントマスクを中心とした大幅な改良を受けている。その後も装備の充実や一部仕様変更が行われてきたが、基本設計は登場から6年近くが経過している。これまで次期型の登場時期は2027年夏頃とみられていた。しかし、今回入手した情報では、発売時期が同年12月になる可能性が出てきた。実現すれば、現行型の登場から約7年での世代交代となる。
最大の注目点は、日産が開発を進めてきた第3世代e-POWERの採用だ。この新世代システムは、2025年に欧州向け『キャシュカイ』で実用化され、2026年6月には日本市場向けの新型キックスにも搭載された。特徴は、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機という5つの主要部品を一体化した“5-in-1 e-POWER電動ユニット”にある。従来よりもコンパクトな構造とすることで、小型・軽量化と高剛性化を実現。燃費性能の改善だけでなく、走行中の騒音や振動の低減にも貢献している。
さらに注目したいのが、発電用エンジンの変更だ。現行ノートには1.2L 直列3気筒エンジンが搭載されているが、次期型では新開発の1.4L エンジンに置き換えられる可能性がある。有力候補となるのは、新型キックスに採用された発電特化型エンジン“HR14DDe”だ。このエンジンは、発電に適した運転領域を活用することで高い効率を追求したもの。ロングストローク化や高圧縮比、高い排気ガス再循環率などによって燃焼効率を高めている。排気量は現行型より大きくなるが、e-POWERではエンジンが車輪を直接駆動しないため、発電効率の高い領域を積極的に使用できる。そのため、排気量の拡大が必ずしも燃費の悪化につながるわけではない。
実際、欧州向けキャシュカイでは、第3世代e-POWERの採用によって高速道路での燃費が従来比14%向上したことが確認されている。ただし、キャシュカイは1.5L ターボエンジンを使用しており、次期ノートに想定される1.4L エンジンとは異なる。同じ改善率が得られるとは限らないものの、高速走行時の燃費性能向上は次期ノートでも重要な開発テーマとなりそうだ。
4WDの進化にも期待! フロントマスクは大幅刷新へ
駆動方式については、引き続き2WDと電動4WDが設定される可能性がある。現行ノートの4WDモデルは、前後に配置したモーターによって駆動力を制御する方式を採用している。次期型では、こうした電動4WDの制御をさらに高度化し、コーナリング時の安定性や滑りやすい路面での走行性能を高める方向で開発が進められているという。日産は新型キックスに電動駆動4輪制御技術“e-4ORCE”を採用しており、次期ノートにもその開発ノウハウが反映される可能性がある。ただし、e-4ORCEそのものが搭載されるかどうかは現時点で明らかになっていない。
エクステリアも大きく変わりそうだ。スクープ班が制作した予想CGでは、現行型のコンパクトなボディ形状を受け継ぎながら、フロントマスクを大胆に刷新してみた。ボンネット先端には左右を結ぶ細いLEDシグネチャーを配置。その下には複数の発光エレメントを組み込んだヘッドライトを設け、先進的な表情を演出している。大型のブラックグリルは左右のランプ部分と連続するデザインとし、現行型よりもワイド感を強調した。さらに、フロントバンパー両端には縦型のエアインテーク風デザインを採用。ブラックルーフとの組み合わせによって、スポーティな印象を高めている。現行ノートは2024年の改良でフロントデザインを大きく変更したが、次期型では日産の最新デザインを取り入れ、さらに個性的なスタイリングへ進化することが予想される。
ボディサイズについては、国内の道路環境や取り回しのよさを重視し、現行型に近いコンパクトな寸法を維持する可能性が高い。
インテリアでは、12.3インチ級のデジタルメーターや新世代インフォテインメントシステムの採用が候補に挙がっている。
コネクテッド機能の拡充に加え、先進運転支援システムについても、世代交代に合わせたアップデートが期待される。
ノートは2016年にe-POWERを初めて採用して以来、日産の電動化技術を日本市場に広める役割を担ってきた。2026年には新型キックスが第3世代e-POWERを搭載して登場しており、次期ノートにも同じ世代の技術が投入されれば、日産のコンパクトカー戦略は新たな段階に入ることになる。発売時期として浮上したのは2027年12月。そして1.4L エンジンを組み合わせた第3世代e-POWERの採用が実現するのか。今後の開発動向が注目される。


