ハイブースト圧対応のメタルタービンを採用

『GT-R NISMO』は500台限定のグループAホモロゲーション取得のためのエボリューションモデルとして1990年2月22日に発表された。
当時のFIAグループA規定では連続する12ヵ月間に500台以上生産・販売されたエボリューションモデルに対して専用パーツの追加公認がなされていたため、それを満たす台数となっており、レースカーのベース車両がそれとは別に加算される。
3月17日~18日開催の全日本ツーリングカー選手権(JTC)第1戦『オールジャパンツーリングカー 300kmレース』に合わせて、3月11日から販売を開始。
当時、絶頂期を迎えていたバブル景気も手伝って、予約が殺到し、瞬く間に完売したディーラーも多かったという。
GT-R NISMOには、グループA規定のレースを戦ううえで有利な仕様が盛り込まれていた。それは、車両規則上、変更ができないパーツが中心だった。
空力部品が異なり、レースに必要ない、ABS、リアワイパー、オーディオ、エアコンなどが省略されたが、最大の特徴はタービンのスイッチだった。

標準車のセラミックタービンに換えて、破損に強いメタルタービンを採用。材質は耐熱性の高い鉄系ニッケル合金のインコネル材を使用。タービンのトリム径とA/Rを高速型にし、コンプレッサーをT03からT04Bへとサイズアップした。
また、ステンレス鋳鋼製のエキゾーストマニホールドも専用品に換装されている。車両重量は標準モデルに対して30kg減の1400㎏だった。
【GT-R NISMOの特徴】
■メタルタービン採用
■フロントバンパーのエンジン冷却穴追加
■フロントバンパー開口部の金網なし
■フードトップモール追加
■大型センターマッドガード
■トランクリッド小型スポイラー追加
■トランクリッド『NISMO』ステッカー貼付
■ABSユニットなし
■エアコンなし(ディーラーオプション)
■リアワイパーなし
■オーディオなし
■スピーカーなし
■オーディオサテライトスイッチなし
■エアコンコントロールの代わりにヒーターコントロール
■ボディカラーはガングレーメタリック(#KH2)のみ
■REVSPEED

