創業120周年を前に、ランチアのデザインの遺産を歴代の名車と現役デザイナーの仕事で見せる
ステランティス傘下のランチアは11月4日、イタリア・トリノのヘリテージ・ハブで「Lancia Design Days」を開幕。会期は7日までの4日間だ。創業120周年を目前に控え、ランチアのデザインがどう変化してきたかを、実車と現役デザイナーの仕事の両方から紹介する催しだ。

4日夜の開幕イベントには、ヘリテージ・ハブ・イタリアの責任者ロベルト・ジョリート氏と、ランチアのデザイン責任者ジャンニ・コロネッロ氏が登壇。ランチアが積み重ねてきたデザインの遺産と、それが今後のクルマづくりにどう生かされるのかをテーマにトークを行なった。会場にはヘリテージ部門とチェントロ・スティーレ(デザインセンター)、ランチアの各チームのスタッフのほか、ステランティスの社員やジャーナリストが集まり、展示をひと足早く見学して、デザイナーと直接言葉を交わした。

アプリリアからPu+Ra HPEまで。戦前の量産車から最新のコンセプトカーへ、ランチアのデザインの変遷を実車でたどる
展示の中心は、ブランドの始まりから現在までのデザインの流れを示す車両とデザイン作品だ。順路は1937年のアプリリア、1954年のアウレリアB24、1973年のストラトス・ストラダーレから始まり、コンセプトカーのディアロゴス、ネア、フルヴィア・クーペを経て、近年のPu+Ra ZeroとPu+Ra HPEへと続く。
現行ラインナップからは新型イプシロンと新型ガンマを展示。さらに特別展示として、イプシロン・ラリー2 HFインテグラーレも並んだ。30年以上ぶりとなるランチアの世界選手権復帰に投入された競技車両で、参戦初年度にWRC2のチームタイトルを獲得している。


会場では旧車とコンセプトカーが壁際に並び、その手前の黒いステージに新型イプシロン、Pu+Ra HPE、新型ガンマの3台が横一列に置かれた。

Pu+Ra HPEはリヤウインドウを水平のルーバーで覆い、Y字のグラフィックを入れた丸型のテールランプを左右に配置。そのあいだに、文字の間隔を広くとったLANCIAのロゴを掲げる。隣の新型イプシロンは、丸型のテールランプと同じ書体のロゴを備え、新型ガンマもリヤに同じロゴを掲げている。コンセプトカーで示したデザインが市販車に展開されていることが、並べてみるとよくわかる。

デザインスタジオのような作業スペースを設け、チェントロ・スティーレのデザイナーがライブスケッチを披露
会期中は、チェントロ・スティーレのデザイナーによるトークやデモンストレーション、ワークショップを実施。ライブスケッチやVR体験も行なわれた。

会場の一角には、デスクにモニターやペンタブレットを並べた作業スペースを設置。背後の大型モニターにはSUVのスケッチやインテリアのレンダリングを映し、手前のテーブルにはSUVのスケールモデル3台を置いた。完成したクルマとあわせて、クルマが生まれるまでのデザインの過程も見せる構成というわけだ。

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