充電航続距離は競合車越え 強力トルクで加速性能も秀逸
「2030年までに全車バッテリー電気自動車(BEV)化」を謳うメルセデス。そのBEVシリーズである「EQ」はすでに、A、B、C、E、S……の5種類のSUVフルラインナップが完成。EQAはその中で最も小さく手頃なモデルだ。
エクステリア

上級のEQEやEQSは今や完全なBEV専用モデルだが、それ以前の開発・発売となるEQAは、お気づきの人も多いように、基本骨格や内外装デザインを同社のコンパクトSUVのGLAと共有している。
インストルメントパネル

床下に電池を敷き詰めるために、後席のヒップポイントとフロアがGLAより少し高く、後席の着座姿勢が少し犠牲になっているのは事実だ。一方で前席はGLAとほぼ変わらず、居住性に不満はない。普段は1〜2人乗りで使うセカンドカー的な使い方を想定しているようだ。
居住性


本国では4WDや高出力モデルもあるが、日本仕様は「250」を名乗るFWDのみ。EQAの中でもスタンダードに近いモデルだ。66.5KWhというリチウムイオンの総電力量はライバルのBMW iX1(AWD)と同様だが、一充電あたりの航続距離は555㎞(WLTCモード)と、iX1より明確に長い。価格もその分、ちょっと高めだが……。
うれしい装備


月間販売台数 NO DATA 現行型発表 21年4月 一充電走行距離 ※WLTCモード 555 ㎞

ラゲッジルーム


190㎰という最高出力はともかく、385Nmの最大トルクは強力そのもので、実際、アクセルペダルを深く踏み込んだときの加速は、瞬間的に前輪路面を掻きむしりそうになるほど。それでいて無粋な衝撃を発しないパワートレインの調律はなかなか見事なものがある。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.153「2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。
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