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カワサキW1SA(71年式)乗りが憧れの初期型「W1」(66年式)に乗る!

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ダブワンサウンドに酔いしれる

 さて、まずはエンジン始動ですが、言うまでもなくキックスタートオンリーです。メインスイッチを回してガソリンコックを開け、エンジンが冷えていればスクーター(チョーク)レバーを使います。完調のエンジンはキック一発で目覚め、アイドリングも600rpmで安定。いつまでも聴いていたくなる心地よい音色です。

 右足のツマ先側で、シーソーペダルの前側を踏み込むと1速に入ります。ガシャンと聞き慣れた、これまたいい音。クラッチを繋ぐのに神経は要らず、乾燥重量199kgの車体がなめらかに発進していきます。

 すぐに2速、3速へとギヤを上げますが、右足の操作はツマ先を踏み込んでいくこととなります。シフトパターンはN(ニュートラル)→1→2→3、そして4速となり、トップ4段からのシフトダウンはツマ先で逆にかき上げるか、カカトを使ってシーソーペダルの後ろ側を踏み込んでいけば3→2→1→Nへと戻っていくのです。

 足まわりは前後18インチで、「W2SS」および「W1S」以降ではフロントが19インチ化されていますので、ハンドリングが若干ながらクイックな印象があります。ただし、シリーズを通じて言えるゆったりとした大らかな乗り味は変わらず、現代となっては決して大きくない車体ですが、堂々たる気分。カワサキの元祖フラッグシップに乗っていると思うと、ただ愉悦に浸るのでした。

 排気音は豪快で歯切れ良く、これぞ「ダブワンサウンド」と酔いしれてしまうのですが、初期型では“モナカマフラー”が備わっていて、後のキャブトンマフラーの勇ましいほどの共鳴音と比べてしまえばジェントルで落ち着いています。ただしそれは比較すればのハナシで、初期型のマフラーサウンドも充分すぎるほどの迫力です。

 よく整備された機械式リーディング・トレーリング・ドラム式ブレーキでは、ブレーキングさえも操作が楽しく、奥深いのでした。「K2」の前輪ブレーキはドラム径180mmのシングルカム式2リーディングシューですが、「W1」では200mm径に容量アップされ、2カム式2リーディングシューにグレードアップされています。

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