次世代のドリ車ベースになるか!

6速MT換装仕様のマークX見参!

パワフルなFR駆動の4ドアスポーツセダンとして、今なおドリフトベースの現役車両として支持を集めているツアラーV。直列6気筒ターボの1JZエンジンに加え、MTモデルの設定があったこともあり、チューニングベースとして高い人気を誇ってきた。

その流れを汲むマークXは、FRレイアウトのミドルクラスセダンという基本パッケージを踏襲しているものの、基本的にATのみの設定(GRMNを除く)であったことから、走り系カスタムを施すユーザーは限られているのが実情だ。

しかし、上位モデルには3.5LのV6エンジン「2GR-FSE」を搭載。ポート噴射と直噴を組み合わせた燃料噴射システム「D-4S」を採用し、最高出力318psを発揮する。さらに、クラウンやレクサスGSと共通のプラットフォームにより、ボディ剛性も十分。中古車価格がこなれてきた現在では、カスタムベースとしても注目に値する存在と言える。

ここで紹介するのは、STガレージが手がけた2代目マークXの6速MT換装車。日常使いもこなしつつ、エンジョイドリフトも楽しめる、理想的なストリート仕様に仕上げられている1台だ。

ベースとなるグレードは「350S G’s」。標準の350Sをベースに、トヨタのGAZOO Racingが開発に関与したスポーツコンバージョンモデルで、専用バンパーやディフューザー、サスペンション、ブレーキなどを装備。さらにスポット溶接の追加や各部補強によって、ボディ剛性の向上も図られている。

そんな優れた素性を持つ一方で、唯一のネックと言えるのが6速ATのみというトランスミッション設定だろう。しかし本車両では、サード製コンバージョンキットを用いて6速MT化を実施。理想のスポーツセダンへと昇華させている。

インテリアは、GRMN純正のシフトパネルを流用することで後付け感を排除。あたかも純正MT車であるかのような自然な仕上がりを実現している。シフトノブはSTガレージオリジナル、ステアリングはMOMO製、シートにはレカロSR-7を採用するなど、操作性と快適性を高める装備が与えられている。

足回りにはHKSハイパーマックスS車高調を装着し、適度なローダウンを実現。フロントアッパーアームには20系レクサスIS用を流用し、自然なキャンバーを付与している。ホイールはマーベリック1613Mの20インチで、運転席側をマットホワイト、助手席側をブラックとする左右色違いの演出も見どころだ。

エクステリアは、350S G’s純正のフロントバンパーとリヤディフューザーをベースに、ロェンのリップスポイラーやSTガレージ製トランクスポイラーを組み合わせ、精悍なフォルムを構築。さらにグリル周りをメッキ仕様とすることで、全体の統一感を高めている。

ベース車両は2016年式の中期型350S G’s。2代目(130系)マークXの中古車相場は、前期型(2009年〜2012年)の2.5Lモデルであれば100万円以下の個体も見つかる一方、中期型の3.5Lモデルは流通量が少なく、200万円前後の予算を見込んでおきたい。

なお、サードの6速MTコンバージョンキットはすでに廃盤となっており、同様の仕様を再現するのは容易ではない。しかし、この完成度の高いスタイリングと走りを見る限り、AT・MTを問わず、マークXをカスタムベースとして選ぶ価値は十分にあると感じさせられる。

今後ますます希少となっていくであろう大排気量NAのスポーツセダン。中古車価格が現実的な今だからこそ、有力な選択肢のひとつとして検討する価値は高いだろう。

●問い合わせ:エスティ・ガレージ 静岡県駿東郡長泉町納米里201-1 TEL:055-986-6117

「マークXは本来こうあるべきだった!」直6ターボ+6速MT換装でハイパワーFRセダンへ

JZX100譲りの1JZ-GTEと6速MTで武装したSTF製コンプリート仕様のマークX。ブースト1.5キロで450psを発揮し、現行スポーツに真っ向勝負を挑む。

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