
加速が良くキビキビ走る多機能な原付二種
フェローは電動モビリティ先進国、中国の電動バイクメーカーで、モトGPに参戦するグレシーニ・レーシングと組み、電動バイク最高峰レースのモトEに「フェロー・グレシーニ」として参戦。レースで培った技術を市販車に投入している。
FW-03は、1990年に発売されたホンダのオートマチックオフロードバイク「EZ-9」を電動バイクでオマージュした車両で、前後のタイヤサイズやホイールベースに至るまでEZ-9を倣って開発されている。サイズ感も外装パーツの雰囲気も、トリコロールカラーも跨った感覚も、「そうそうこんな感じ」と、EZ-9で遊んだことがあるボクは思わずニヤニヤしてしまった。
見た目はEZ-9、中身は最先端の電動技術
そんな見た目とは裏腹に、最新電動バイクならではの技術と機能も満載だ。電源はNFCタッチキーで起動し、スロットル操作にリニアに反応して力強く直線的に加速する走りはEVの特性を活かした設計で、キビキビした走りがとても楽しい。
前後連動式のCBSと、電子制御トラクションコントロール(TC)も採用され、VCU(ビークルコントロールユニット)が前後輪の速度差を検知し、差が大きい場合に出力を制御してスリップを防止する。
またスロットルを戻した時や制動時に発生するエネルギーを電気に変換して蓄電する回生ブレーキも搭載。上手く使えば航続距離を延ばすことができる。エネルギー回生度がメーターパネルに表示される点も、走りが楽しくなる要素だ。

スマホ連携や後進機能など装備も充実

これらTCのオン・オフ、4パターンから選べる回生ブレーキの設定、車両の状態確認などは車両とコネクトするスマホアプリで可能だ(現在は日本語未対応)。
手元操作で坂道発進時に後退しない設定や、ブレーキング時にスロットルを開けることが可能な設定もあり、後者はタイトターン時にスロットルを開けながらリヤブレーキを掛けて安定した走行も可能だ。
左手元のスイッチを押すと後進し、駐輪場の出し入れや狭い場所での方向転換がとても楽に行える。さらに駐車時に車体の振動を検知すると盗難防止アラームが鳴る機能も持ち、原付二種でありながらとても多機能だ。
登坂力は15度あるので街中はもちろん、オフロード走行も十分に楽しめそうだ。航続距離160km(50km/h時)というスペックはこのクラスではかなり優秀で、コミューターとしても実用的だろう。
故マルコ・シモンチェリに捧げられたスペシャルカラーとゼッケン58番をデザインした特別限定仕様車もラインナップしている。

Specifications
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | FELO FW-03 |
| 全長×全幅×全高 | 1734×783×1026mm |
| ホイールベース | 1200mm |
| シート高 | 760mm |
| 車体重量 | 97kg |
| 原動機 | センターモーター |
| 定格出力 | 1kW |
| 最大出力 | 5kW |
| 最高速度 | 80km/h |
| 航続距離 | 160km(50km/h時) |
| 登坂能力 | 15度以上 |
| バッテリー | リチウムイオン |
| 容量 | 約4.176kWh(72V/58Ah) |
| 充電時間 | 約6〜7時間 |
| ブレーキ | 前後ディスク(CBS) |
| タイヤ | F100/90-12・R130/90-10 |
| 価格 | 68万2000円 |
ディテールチェック






電動バイクの基本 三種の神器とは
電動バイクの個性を決める三種の神器が、モーター、コントローラー、バッテリーだ。コントローラーは制御基盤が詰まった電子機器の心臓部。モーターは直流や交流、インホイール型やセンター車載型がある。
テスターPROFILE
近藤スパ太郎(タレント/プロデューサー)
・環境番組のパーソナリティを担当して電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・CのほかWebメディア「SPANGSS」の編集長や、芸能・制作プロダクションの代表も務める。
※こちらの記事はモトチャンプ2025年7月号に掲載されたものを加筆修正しています。
![by Motor-Fan BIKES [モーターファンバイクス]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/mf-bikes-logo.png)