ビキニカウルと5Lモンキー用タンク、シングルシートが生み出す流れるようなシルエット。低く構えたポジションがカフェレーサーらしい雰囲気を演出する。

鉄カブ最後期なのに、見た目は1960年代レーサー

ビキニカウルにクラシカルなシングルシート、イエローレンズのヘッドライトなど、まるで1960年代のロードレーサーを思わせるこのカブ。ベースとなっているのは鉄カブ最後期となる2008年式のプレスカブで、こう見えてエンジンはインジェクション仕様だ。

ビキニカウルは低いハンドル位置に合わせて絶妙なサイズ感でフィット。イエローレンズのヘッドライトも1960年代レーサーの雰囲気作りに大きく貢献している。中央にはネオ・ジオンの紋章も。

エンジンはボアアップキットによって75ccへと排気量をアップし、rb works製メガホンマフラーを組み合わせることで軽快な走りを実現。クラシカルなルックスに反して、中身はしっかり現代的な仕様となっている。

モンキータンクとシングルシートで生まれた独特のバランス

5Lモンキー用タンクとシングルシート、そしてブラックアウトされたレッグシールド。普通ならミスマッチになりそうな組み合わせだが、不思議とまとまりがあるのがこのマシンの面白いところだ。

ハリケーン製コンドルハンドルを上下反転してローポジション化。カウルやメーター類はハンドルバーへクリップオンされ、レーサーライクなコクピットを構成する。

低いポジションのハンドルと自作バックステップによって、ライダーが跨がるとカブらしからぬ前傾姿勢を実現。プレスカブ特有のフレームを活かしながらも、カフェレーサーとして成立させている完成度は見事のひと言だ。

テーマはガンダムUCの「シナンジュ」

そして、このマシン最大の特徴が赤と黒を基調としたカラーリング。

5Lモンキー用タンクを採用し、タンク下にはツールバッグを装着。シートを後方へオフセットすることで前傾姿勢のライディングポジションを実現している。

実はこの配色、単なるスポーティなカラーではなく、『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ「シナンジュ」をモチーフに製作されたもの。カウル中央にはネオ・ジオンの紋章も配置され、知っている人なら思わずニヤリとしてしまう演出が盛り込まれている。

ガンダム愛とカブ愛、そしてカフェレーサーへの憧れ。そのすべてを詰め込んだ1台だからこそ、唯一無二の存在感を放っていた。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.13」
■日時:2022年10月3日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】