自分の世界観を築いた渾身作!

MACHINE:HONDA ZOOMER
OWNER:ともさん

ズーマーは北米で、RUCKUS(ラックアス)の名称で発売され、日本同等以上に人気を博している。そのため北米ブランドのパーツで構成されたUSDMカスタムが一世を風靡し、JDMのカルチャーと混在して独特の世界観を構築している。

オーナーは、そういった“ジャンル”にこだわらず、好みのカスタマイズを施して珠玉の一台をメイク! むき出しのフレームワークを生かしてパイピングをアレンジし、シート部分をローダウン。じつは、右側のメインチューブにはクーラント(冷却水)が充墳されており、ウォータータンクとして利用している。ズーマーのカスタムシーンではブレーキのマスターシリンダーなどを流用して小型化し、目立たせない手法もあるが、フレーム兼用にすることですっきりとした見た目を実現したのである。

リヤショックをセンター位置に水平マウント!

燃料タンク上側に配置されたセンターレイアウトのサスペンション。これに伴い給油口はサイドに移している。また足元にはサブとしてアクティブ製デジタルモニターを備え、エンジン回転数や水温を管理する。

さらにステップ周りを見るとこちらもフレームの一部を加工して、なんとサスペンションをマウントしている! ズーマーのリヤショックは本来、左後方に1本備えられていて、やはりカスタムにおいてはシート下に移設してセンターレイアウトに変更する車両も往々にして存在する。しかし車体中央に持ってくるのは中々に珍しい。オーナーによると「リンク式だからちゃんと機能するし、乗り心地も良いですよ!」とご満悦。

リヤショック自体をステップ部分に収めているのはイタルジェットのドラッグスターシリーズが有名。また横方向に寝かせている水平マウントのスクーターは、マジェスティSやTMAX、スカイウェイブなどもあり、昔の原付レースでもエキスパートの車両で時折見られた。乗り心地が損なわれないのなら見た目で勝負するのもありだ!

スタイリッシュなテール周りも注目!

YZF-R用の逆三角形テールを隠すように設計されたリヤフレームが秀逸! 内側にはLEDテープを沿わせて電飾系のドレスアップも。夜でもアピールは欠かさないのだ。

このワンオフフレームについてはまだまだ秘密が!? シート後方はSSマシンを彷彿とさせるシートカウルの形状に仕上げられているが、これはフレームから延長させたもので、しっかりと鉄素材でできている。そこに設置されるYZF-R用のテールレンズも相まってスポーティなリヤビューを獲得している。

ドレスアップ命!まったり走るのが楽しい

アルミトップブリッジとハンドルバーがセットになったハリケーン製セパレートハンドルキットを使用。メーターはエースウェル製のベーシックモデル(AC-153)をチョイス。

他にもひねりを加えたワンオフマフラーやファットな足周りなど、カスタム箇所は枚挙に暇がない! これだけボリューム満点のメニューなのに、エンジンはノーマルで駆動系もほぼ手を加えていない。ズーマーのシリンダーは一体型ゆえボアアップは難しいため、Dio系エンジンやGY6(125㏄~)の2ストエンジンに載せ替えるケースも多いのだが「純正(4スト)のフィーリングが好きなんです!ゆったり走らせるのがズーマーの醍醐味だと思ってます」と、オーナーは愛車をみんなに自慢するかのように、今日もゆったりと街を流しているのだろう。

ボルトオンパーツで仕上げるもヨシ。加工をして工夫するもヨシ。自分好みに創り上げる作業と完成後の充実感。これぞカスタムの魅力なのだ。

当車両はキャブレター仕様の前期型がベースだ。エンジンこそノーマルだが、PCφ20にデイトナ製パワーアドバンスフィルターで吸気チューンを施している。

フロント足周りはアデリン製フォークにファルコン製12インチホイール(4.5J)を装着。ブレーキはディスク化し、ウェーブローターとアデリン製4ポットキャリパーを組む。

リヤホイールは四輪パーツで知られるホシノレーシングの日産向けブランド「インパル」の当時物だ。13インチ7JサイズにKENDA製タイヤ(140/60-13)を履いて迫力のスタイルを獲得している。

撮影したのはこのイベント

Mini Motorcycle Nuts Meeting

■日時:2026年6月14日(日)

横浜市のホットドッグショップ「Green Nuts」の敷地内で定期的に開催されている、ミニバイク限定のミーティングイベント。アメリカンな空間にはチョッパーやホットロッド系カスタムをはじめ、王道の4MINI改やUSDMライクなスクーター、昭和時代のコミューターまでジャンルレスのマシンが集う。隔月開催なので興味がある人はショップのWEBサイトをチェックしてみよう。

敷地内にはFOR SALEなアメリカンSUV「シボレー・ブレイザー」も(250万円)。扱いやすいサイズ感で、NEWペイントだからピカピカ。

■グリーンナッツ https://greennuts-yokohama.com/

【モトチャンプ編集部】