MIRAI譲りの燃料電池車(FCEV)もラインアップ
クラウンの原点ともいえるセダンは、凜とした佇まいは当然、とくに後席乗車時に感じる静粛性や乗り心地といった高い安心感が見所だ。トヨタブランドのフラッグシップと位置づけられており、3mに及ぶホイールベースによるゆとりある空間はシリーズ随一。おもてなし機能も多数備わる。
前後ともにサスをマルチリンクとするなど、上質な乗り心地と操縦安定性が持ち味で、ダンパー減衰力を4輪独自に高次元で制御。状況に左右されずに発揮される乗り心地の良さはクラウンの面目躍如といえ、接着剤まで見直しボディ剛性を高めるなど、微振動を極限まで抑制。FRセダンらしい走りと、運転手付きで乗りたいショーファーカーにふさわしい質感を両立した。
なかでもとくに注目すべきはパワーユニット。シリーズ共通となる2.5Lハイブリッドに加え、ミライ譲りとなる燃料電池車(FCEV)がシリーズ中で唯一選べる。水素と酸素の化学反応が生み出す電力を使ってモーターを駆動させるFCEVは、環境無害の究極のエコカーだ。今回のセダンでは、世界トップレベルの貯蔵性能がある高圧タンクを3本搭載し、わずか3分の充電時間で、参考値であるものの820㎞も走行可能という。インフラ等、気になる課題はあるものの、次世代車を標榜するクラウンセダンを語るうえで欠かせない見所であることは確かといえる。
【BASE CAR GUIDE・CROWN(SEDAN)】



標準車はシリーズ内で上級車となるZの2グレードのみ。FCEVはHEVより100万円高額。パワフルな加速性能も自慢のFCEVは、 MIRAIから受け継ぐ第2世代のシステムを搭載。シリーズ唯一となる全長5m超えボディはホイールベース3m。ゆとりあるキャビンが自慢。姉妹車では全車4WDだが、セダンはFCEV、 HEV共にクラウン伝統のFRを踏襲した。








