連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

なぜ追越車線を走り続けるのか

高速道路の3車線区間、例えば新東名の御殿場〜浜松いなさの120km/h区間を走っていて他車の走行シーンで嫌悪を抱くパターンは3つ。ひとつは先週も記した、左端が空いているにも関わらず真ん中を低速(100km/h前後)で走る大型車両。原則、右側から追い抜くルールの日本では速度が1km/hでも速い後続の大型車は追い越しレーンを使って抜かざるを得ず、結果的に2レーンを独占してしまうことになる、という事例。これはルール違反にはならないかもしれないけれど、それだけに本当に迷惑千万だ。次が左端も真ん中も空いているのに追越車線を走るマイペース走行車。せめて追いつかれたら速やかに道を譲って欲しい。公道では(どんなに自分が速く走っていたとしても)追いつかれて、前と左が空いていたら譲る、が基本。というか、それ以前の問題として左が空いていたら左を走るのがルールなんだけどね。左も前もガラガラな高速の右側を悠々とマイペースで走るなんて、私ならなんだか落ち着かない。

煽り運転がクローズアップされて、逆に追越車線でパッシングを浴びたりすることがなくなった。緊張感が失われているのだと思う。欧州の高速道路を経験した人にはまるで理解できない行為だろう(なんてことを言うと、ここは日本だ!と言う違う輩も必ずいる)。3つ目が、追いつかれてしばらく前を塞いだ後、急に車線変更してやっと譲ってくれたかと思ったら、通過後腹いせのようにすぐまた追越車線に戻ってくる輩。なんなら指立てたりパッシングしたり。せっかく譲ったんだから、しばらくそのままマイペースで真ん中でも左端でも走ってくれればいいのに、ホント、ご苦労さまなことで。ちなみに日本人でヘビメタ好きの私は、中指立てられてもまるで嫌な気持ちにはなりません(爆)。

2026年7月第5週

2026年7月25日(土)快晴

昔から海を見るならここだった。敦賀市色浜の水島。日本とは思えないエメラルドブルーの遠浅海岸が広がる小さな島だ。早朝から気比(けひ)神宮へお参りしたのちに渡し船のある駐車場まで走る。夏休みは船がとても混むので、こっそりジェットスキーに迎えにきてもらったのだが、ズルをするとバチが当たる。島へ向かう途中で横波を受け転けてしまい、ブランド物の度付きサングラスを海に沈めてしまった。海にいる間は視力0.03の裸眼で過ごすハメに。ズルはいかんよ〜。夜は友人たちと新鮮な魚介を楽しんだ。敦賀泊。

2026年7月26日(日)晴れ

マツダ CX-5
マツダ CX-5
マツダ CX-5のインテリア
マツダ CX-5のインテリア

早朝に敦賀を出発。「マツダ CX-5」で東京へ走る。ディーゼルエンジンがラインナップ落ちした点が痛い。MHEVガソリンエンジンだと燃費は13km/Lくらいでやっぱり辛かった。全体としては完成度が高く、フルモデルチェンジをしない熟成というものの価値を再認識する。きっと売れると思うが、インテリアの機能性には少々問題があった。例えばエアコンの操作が走行中にしづらかったり、エアコンの吹き出し口の位置が悪かったり……。このあたり、コストダウンをしすぎたのだろうか?都内泊。

2026年7月27日(月)晴れ

マツダR&Dセンター横浜にて
マツダR&Dセンター横浜にて

午前中は原稿三昧。遊びすぎた週末のツケをなんとか支払う。午後からCX-5を横浜のマツダへ返却。夕方から同業の渡辺敏史さんと三茶で一献。なぜか大阪風の餃子店で。都内泊。

2026年7月28日(火)曇り

午前中は潮風公園で某誌の鼎談連載の撮影と取材。テーマはホンダの「スーパーワン」。暗い話題の続いたホンダの放った元気印の電動ミニ、なんだけど、ホットな走りと補助金ばかりに話題が集まる現状を一同憂う。このクルマの本質はあくまでも“よくできた電動のシティコミューター”である。ランチ後、解散。「フィアット 500e アルマーニ」を借りだし、京都へ。充電は3回。

2026年7月29日(水)晴れ

早朝から電気チンクを北野天満宮前にて撮影。午前中は原稿に勤しみ、午後から友人が京都の玄関口に建てたガレージのテラスで名車をみながらBBQパーティ。京都のクルマ界の重鎮が集った。

2026年7月30日(木)晴れ

新型「メルセデス・ベンツ CLAクラス」のワークショップにて
新型「メルセデス・ベンツ CLAクラス」のワークショップにて

6時に電気チンクで出発。横浜へ向かう。日産自動車のカンファレンス開始が13時。通常なら余裕で間に合うけれど、相手はさほど大きくない容量のバッテリーを積んだ電気自動車だから、何が起きるかわからない。案の定、最初の充電であまり飲み込んでくれず計画が狂ったうえ、最後の充電でエラーが出てしまって焦る。結局、何度か電源オンオフをしてことなきを得た。BEVは電化製品です。15分遅れて日産へ。開発期間が50ヵ月から30ヵ月に短縮される“秘密”を聞く。次期型スカイラインが、その新しいプロセスで開発されているという。その足で今度な青山へ、新型「メルセデス・ベンツ CLAクラス」のワークショップへ。さらにBHオークションでミーティング。夜は白金のトンカツ店で生姜焼き定食。都内泊。

2026年7月31日(金)晴れ

富士モータースポーツミュージアムにて
富士モータースポーツミュージアムにて
アウディ A6
アウディ A6

朝から500eを田町のステランティスに返却。電車を乗り継いで九段へ別の広報車を引き取りに向かったのだが、とんだ失敗をやらかしていた。九段下駅から地上に上がろうと長いエスカレーターに乗りながら、既読メールで車両を再確認したところ、なんと予約したスケジュールがちょうど1ヵ月後であることが判明! この後用事がなければ諦めて新幹線で京都まで帰れば済むところだったが、あいにくこの日は午後に御殿場へ行って、それから京都という予定だ。電車やバスで行けなくもないけれど、このクソ暑い最中、荷物を抱えてそれは厳しい。そこで急遽、さっき返却したばかりのステランティスのガレージに個人的に未試乗のBEVが停まっていたことを思い出す。急ぎ連絡してみれば、運よく空いていた。田町にとって返す。汗だく。「DS ナンバー8」を借り出し富士スピードウエイホテルへ。「アウディ A6」に試乗。前回の「Q3」もよかったが、A6はもっと良い。これぞアウディ!な乗り味。終了後、DSで京都へ。無充電で初めて京都まで帰った。

DS ナンバー8
DS ナンバー8

2026 7/25〜2026 7/31

走行距離 約1500km 試乗車数 5台

2025 11/1〜2026 7/31累計

走行距離 約4万4600km 試乗車台数 178台

モーガン スーパースポーツで岡山国際サーキットへ。

左車線が空いている高速道路は中央ではなく左を走る【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.37】

スーパーカー界の重鎮、モータージャーナリスト西川淳。この連載は、昨年還暦を迎えた氏が、日々どんなクルマに乗って、何を感じたのか徒然なるままに語るものである。果たして今週はどこで何をして過ごしたのか?

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

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京都〜東京往復で「BEVは電化製品」という事を痛感【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.38】

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業界人コラム 2026.08.01

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自動車趣味ライターを自称する理由とグッドウッドの話【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.36】