バッテリーを小さくした理由
「スーパーONE」をじっくり試した。ネガティブイメージの多かったホンダに久々の明るい話題を提供したモデルである。元気よく走り回るためのフル電動モデルであり、それゆえ軽さと性能のバランスをとってバッテリー容量が30kW弱に抑えられている。つまり、電気マネージメントを工夫したところで航続距離はしれている。それでもこのクルマには好きものを惹きつける何かがあって、だから私は無理を承知で京都までの長距離ドライブに連れ出した。案の定、片道450kmを走り切るのに、持ち前の元気よさを抑えてドライブしても最低3回の充電が必要で、その分、所要時間は伸びた。けれども、フツウのBEVと違って充電休憩が気にならなかった。結局のところ、ドライブしていてつまらないBEV(加速にしか魅力がない、とか)では所要時間の余計にかかることが我慢できないけれど、楽しいBEVであればそのための充電時間だと思えるから我慢できる、というだけのことなのかもしれない。ちなみにスーパーONEの電費そのものは決して悪くない。できるだけ安価なハツラツ性能のためにあえてバッテリーを小さくしただけだった。
2026年6月第5週
2026年6月27日(土)雨

ダブル台風接近中ながら、雨の弱まるタイミングをみて「スバル トレイルシーカー」を上七軒で撮影する。スバルといえばラリーイメージが強いけれど、本来は安心安全な乗り味も魅力のブランドだ。BEVでもスバル伝統のステーションワゴンタイプが欲しい、というわけでトレイルシーカーは企画された。しっとりとした乗り味が今時のBEVとは一線を画している。台風接近中にもかかわらず、夕方からSCHGイベントの打ち上げを近所の居酒屋で。
2026年6月28日(日)曇り

メルセデス・ベンツ京都中央さんでクラシックモデルの展示会が催されているというので、冷やかしに。「パゴダ」からR109、R129、最新までずらりと並んだ「SL」も壮観だったし、「500E」の前期後期揃い踏みもレアだったけれど、白眉は1997年式「G36」のAMGジャパン物だった。国内30台、世界でもおそらく130台程度しか生産されなかった最終のショートボディで、展示車両はさらにレアなアズライトブルー、純正グリル付きだった。大事に乗られていた個体で、入庫後、ソッコーで売れてしまったらしい。夜は大阪で秘密のすき焼き会。人生で最高のすき焼きを食べた。もう有名店で仲居さんの世話するすき焼きは食えないかも。実はその店、しゃぶしゃぶの名店で、牛肉のしゃぶしゃぶもまたこの店でしか食せない身体になって久しい。またひとつ、幸せという名の不幸が増えてしまった。
2026年6月29日(月)晴れ

午前中は奈良で始まるプロジェクトへの応援をお願いするため、大和高田市の堀内大造市長を表敬訪問する。トレイルシーカーで行ったのだが、新しい市庁舎にはちゃんとBEVの充電器もあって重宝した。子供の頃、隣の街に住んでいて、買い物や遊興はいつも高田市だった。模型店に焼肉屋、洋食屋、スーパー、そして彼女の家。思い出深い街の現市長は高校の後輩で、元戦闘機パイロット。大のクルマ好きである。ランチは橿原市内のファミレスで、地元奈良でのカーイベントを取り仕切るスタッフと。
2026年6月30日(火)曇り

早朝から「フェラーリ 330 GT2+2」を上賀茂神社付近で撮影し、一旦帰宅して朝食とシャワーをとり、休む間もなくトレイルシーカーで東京へ。新名神・土山SAと新東名・浜松SAで充電し、予定通り都内へ。定宿にクルマを預け、新橋へ。スパークギャラリーで気になっていたロータスF1(1976年富士スピードウェイF1日本GP優勝個体)をじっくり観察、ついでにタミヤにも寄る。某誌編集者と打ち合わせ、そのままディナーへ。終了後、電車で和光市へ。駅ナカのホテル泊。
2026年7月1日(水)曇り

朝一番で「ホンダ スーパーONE」を引き取り、都内へ戻る。8月11日にPECで開催される私のライフワーク“名車研究”の打ち合わせで「ポルシェ 959」のオーナーオフィスを訪ねる。ミーティング後、麹町の名店でお寿司をご馳走になった。ランチ後、定宿に戻ってトレイルシーカーをピックアップし、ランボルギーニジャパンへ。宿の近くにあるマニアックな中古車店「高輪自動車」さんで世間話(港区で軽トラブーム!とか)ののち、恵比寿でトレイルシーカーを返却し、そのまま日暮里へ。ネグローニ宮部社長と某インポーター広報を囲んで昭和会。オモニの焼肉をたらふく食って3人1万3000円という驚愕のチェックに驚く。都内泊。
2026年7月2日(木)雨

『マガジンX』の連載鼎談企画“喜怒愛楽”の取材でいつもの潮風公園へ。テーマは「レクサス IS300h」。このところ日本メーカーの“ご長寿モデル”は熟成が進んだ良いクルマが多い。IS300hも今となっては貴重なジャストサイズFRセダン。ハイブリッドシステムによる乗り味に不満は残るものの、全体としては悪くない。けれどもアメリカ市場のように、熟成の進んだ現行モデルでも純内燃機関グレードをもう一度試してみたいと思った。夜は銀座の高級焼肉店で某誌編集者のデスク昇進祝い。終了後、スーパーONEで西へ走る。流石に京都までは辛いので静岡県の東名高速インターに近いビジホで1泊。6kWの普通充電器で満充電に。
2026年7月3日(金)曇り

早朝出発。伊勢湾岸の刈谷SAと新名神の土山SAでそれぞれ15分ずつ充電。なぜ15分かというと、そこまではその条件下で最大の充電量を得ることができるから。例えばスーパーONEの場合、受け入れ最大充電出力は50kWで、90kW充電器であれば40〜45kWくらい飲む。けれども15分が過ぎると28kWくらいに減ってしまうのだ。これはどんなモデルでも同じ。時間あたり課金の多い高速道路の急速充電では、必ずしも30分間のフル充電にこだわることなく、トイレ休憩やコーヒーブレークでこまめに継ぎ足し充電した方が効率的でCPもいい。一旦京都の自宅に帰りシャワーとランチを済ませて電車で奈良へ。今冬に明日香村で開催するクラシックカーイベントの協力スポンサー・奈良ユナイテッドさんと顔合わせ。ミーティング後、イベントスタッフと橿原市の安くて旨い焼き鳥の名店へ。ディナー後、近鉄特急で帰宅。
2026 6/27〜2026 7/3
走行距離 約1100km 試乗車数 4台
2025 11/1〜2026 7/3累計
走行距離 約3万9900km 試乗車台数 161台


