各部の衣装が変更され洗練されたルックスに
トヨタ・エスクァイアは、2017年7月に兄弟車の80系ノア&ヴォクシーとともにマイナーチェンジされ、後期型へと移行。おもな変更点はルックスと実用系の比重が高く、ヘッドライトやグリル、バンパーといったフロントマスクの存在感を一段と強調したほか、リアセクションもテールレンズなどをリニューアル。見た目の鮮度を向上させ、より先進的に生まれ変わった。







上質感をさらに高めた最上級パッケージが新設定
内装ではシート表皮やカラーを見直し、全グレードで天井とピラーのカラーをブラックに統一。メーターの衣装も一新された。前席間に収納に便利なコンソールボックス(ガソリン車Xiを除く)と、助手席背面に2列目乗車ユーザーが使うための格納テーブルを新設。さらに、USB端子を要所に用意するなど、快適装備の充実化も図られている。ハイブリッド車には、100V/1500W電源コンセントもメーカーオプションとして用意された。
大きなトピックと言えるのが、もっともリッチなエスクァイアとしてレギュラー設定された、「Giプレミアムパッケージ」の登場だろう。ラインパターンのブラウンレザーの内装加飾や、縦基調のキルティング加工を施した、パウダリーなヌバック調生地と合成皮革を使った専用シートを採用。そのほかにも、LEDコーナリングランプや自動防眩ルームミラーなども装備され、兄弟車のノア&ヴォクシーとは一線を画する特別感が味わえる最上級グレードだ。






足まわりとボディの補強で走りも進化
見た目ではわからない変更点では、足やボディ。ダンパーを改良したほかボディ剛性を向上するなど、よりイメージ通りの走り叶えるスタビリティの高い操縦性を実現。
前期モデルと装備こそ複数変わっているものの、基本的に重量が同じであることから判断して、純粋に走りを向上させるため改良が行われたといえるだろう。また、スライドドアへのシール材追加といった、走行時のノイズ低減対策も施されるなど、車内の静粛性も追求されている。

後期モデルの特別仕様車「Gi “Premium Package・Black-Tailored」
2019年1月の一部改良時に、Giをベースとした特別仕様車「Gi “Premium Package・Black-Tailored(ブラックテーラード)”」が登場。この特別仕様車は、ボンネットフードモールやバックドアガーニッシュなど、エクステリアの随所にスモークメッキを採用。そして、室内のセンタークラスターパネルやフロントドアスイッチベースにブラックレーザーライン加飾が施され、シート表皮にはブラック色のヌバック調生地を装備するなど、内外装ともにエスクァイアの上質を際立たせた仕様となっている。
なお、この一部改良により、通常モデルにもToyota Safety Senseに昼間の歩行者も検知するプリクラッシュセーフティが採用されるとともに、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]が設定された。




2021年末に生産終了、いま手に入れるなら中古のみ
高級路線を狙ったエスクァイアは一定の支持は獲得していたものの、大ヒット車種とまではいかず、兄弟車ノア&ヴォクシーに比べると販売台数は物足りなかった。また、トヨタの販売チャンネル統合による車種の整理などもあってか、2021年12月に一代限りでその幕を閉じてしまった。
編集部調べでは、現状、エスクァイアの平均中古価格はおよそ200万円。もちろん年式やグレードにもよるが、前期モデルであれば100万円台、装備が充実している後期モデルでも300万円を切る車両も増えてきている。高級感を重視した作りを考えれば、コストパフォーマンスに優れた選択肢のひとつと言えるだろう。
※本記事は『STYLE WAGON』の記事を再編集したものです。



