語り合うのはこの2人!
乗ったことなくてもなぜか甘酸っぱいキモチに

宣伝キャラクターだったんですか? スズキの社長が大の演歌ファン?
津田:バカもの! 森昌子さんは最初から演歌歌手だったわけじゃない。最初はアイドルだったんだぞ。歌えるアイドル。日テレの「スター誕生!」の初代グランドチャンピオンに輝いたのがわずか13歳、彼女はかなり早熟の歌唱派アイドルだったんだよ。
──早熟ってあたりがエロいですね、完熟の次に。
編集部(以下、編):でも実物はそんなにエロくは……。
津田:ない(笑)。どちらかというと、かわいい。大人っぽさだったら同学年の「花の中三トリオ」の中でも山口百恵が群を抜いていたな。
編:津田さんはその頃まだ4歳児くらいかと(笑)。
津田:キミたち、花の中三トリオは一般常識だよ。彼女はモノマネがめちゃくちゃ上手で、歌だけ聞いてしまうと「もしかして本人⁉」と思ってしまうくらいソックリ。〝歌真似〟は感心しちゃうくらい上手い。
──宮崎美子と年齢はいっしょだ。ということは森さんもそのうち……。
津田:宮崎美子は歌手じゃないし、森さんはグラドルじゃない。写真集コーナーで合流するわけない(笑)。
──それは残念。
津田:「それはせんせい〜♪」。で、そろそろバイクの話をしようぜ。
──そんな森さんがイメージキャラクターに抜擢されたのが、スズキのファミリーバイク「ユーディーミニ」とその仲間たちでした。
編:ん? 仲間たちって?
津田:先行して発売されていた前後12インチのユーディー、軽量なスージー、フラットステップのスワニー、いちばん馬力があるランディー。これら女性向けコンセプトの原付をひとまとめにして、ファミリーバイクとかソフトバイクって呼んだんだ。
──なるほど。たしかにそれまで明らかに女性と主婦層を意識して開発されたカテゴリーって、ほとんど存在しなかったですね。
津田:先鞭をつけたのは1976年発売のホンダ・ロードパル、これがファミリーバイク第一号。のちに爆発的にヒットしたホンダ・タクトが1980年にデビューするんだけど、そのタクトが出るまでの5〜6年間がファミリーバイクの全盛期。
編:カテゴリーのピークは意外に短いんだな。僕が乗っていたスズキの2007年式スーパーモレが、ラスト・オブ・ファミバイって感じだったのかもなあ。
──今回取り上げるのは、スズキのファミリーバイク総合カタログ。最新モデルのユーディーミニJをはじめ、全部で5車が掲載されています。よく見ると、森さんがいっしょに写っているバイクはユーディーミニJだけです。ちなみにJなしのユーディーミニの発売は1978年。

編:だとすると、この総合カタログの時の森さんは……。
津田:なんと24歳。
一同 めちゃ落ち着いてる!
津田:スズキもたぶん、彼女の優しげなイメージをバイクに盛り込みたかったんだろうな。理想のオーナー像だったのかも。良妻的な。
──真逆の極悪オーナー像をいま思い出しました。去年本誌にご出演いただいた野性爆弾くっきー!さんです。彼はユーディーミニの元オーナーで、ギターケース担いで地元をオラオラ走り回っていたんですよ。
編:違和感しかない。
──でもミスマッチがアリ(笑)。
津田:カタログ中面の一角に、スゴく気になるバイクがあるんだよね。
──どれですか?
津田:スワニーの下段にひっそりと佇む、紺色の「スワニー・スポーツ」。これは一度も見たことがない。幻。

──不思議なカタチをしてますね〜。前カゴを取っ払ってしまって、フロントウインカーをハイマウント。男性向けってことでしょうか?
津田:前カゴレスなのに、なぜか4000円アップという(笑)。
──なぜか「男性陣は高めで!」の合コン参加費みたいですね。
編:僕もこの「ランディー55」がめちゃ気になる。この52㏄モデルはタンデムユース狙いかな?
──お宅の子どもの送迎も合法的にできます! みたいな。
津田:あ、思い出したぞ。俺が中三の時に近所で乗った人生初のバイク、あれユーディーミニだった!
一同 あらら、津田少年の初体験のお相手だったとは〜(笑)。

