乾燥重量はわずか39kg!【ホンダ・スカイ】

乾燥重量39kgという軽さが最大の武器。細身の車体と285mm幅のフロアステップで、取り回しやすさを徹底していた

HONDA スカイ|1982年発売

細くて、軽くて、とにかくシンプル。1982年4月に登場したスカイは、当時のファミリーバイク/スクーターの中で最軽量となる乾燥重量39kgを実現した、超軽量スクーターだった。

強制空冷2ストローク単気筒エンジンは49cc・3.6ps。全長1485mmというコンパクトな車体に加え、フロアステップ幅はわずか285mm。低いシート高(680mm)も実現し、女性でも取り回しやすいことを大きな特徴としていた。

軽いから押し引きがラク。それでいて走ればキビキビ。豪華装備で競うのではなく、スクーター本来の“気軽さ”を徹底的に磨いた潔さがスカイのおもしろさだ。

総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:3.6ps/6000rpm
最大トルク:0.46kgm/5000rpm
全長×全幅×全高:1485×585×915mm
乾燥重量:39kg
タイヤ:2.50-10・2.50-10
発売当時価格:7万5000円

125cc+4ストの最上級ジェンマ【スズキ・ジェンマ125】

ジェンマシリーズ最上級となる125ccモデル。4スト124ccエンジンに独自のSTDCCを採用し、パワーだけでなく低燃費や静粛性も追求した

SUZUKI ジェンマ125|1982年発売

50ccから始まったジェンマシリーズの最上級モデルとして登場。当時の国産スクーターでは最大排気量となる124ccの空冷4ストローク単気筒SOHCエンジンを搭載し、ジェンマシリーズでは唯一の4ストモデルだ。前後片持ちホイールを採用し、「和製バスパ」と呼ばれることも。

燃焼室にはスズキ独自のSTDCC(Suzuki Twin Dome Combustion Chamber)を採用。2つのドームによって混合気に渦流を起こし、燃焼効率を高めることで最高出力8.0psと安定したトルク、好燃費、静粛性を狙っていた。

シートは2人乗り用のダブルシートと、ビジネス用途を意識したタンデムシートの2仕様を設定。50ccスクーターの延長ではなく、より遠くへ、より快適に走るための上級スクーターという立ち位置がはっきりしている。

総排気量:124cc
エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
最高出力:8.0ps/7500rpm
最大トルク:0.91kgm/4000rpm
全長×全幅×全高:1770×675×1070mm
乾燥重量:92kg
タイヤ:3.50-10・3.50-10
発売当時価格:23万9000円

メーターはアナログ指針式で、排気量が125ccあるため100km/hまで刻まれている。

3輪+スイング機構の“万能トランスポーター”【ホンダ・ジャイロX】

フロントボディを左右へスイングさせる独自機構に、低圧ワイドタイヤとノンスリップデフを採用。3輪ならではの安定感と走破性を狙った

HONDA ジャイロX|1982年発売

見た目からして普通のスクーターとはまったく違う。1982年10月、ホンダが“スリーター”第2弾として送り出したのがジャイロXだ。

新設計の49cc空冷2ストロークエンジンは5.0psを発揮。Vマチックに加え、コーナリング時にフロントボディを左右へスイングさせるナイトハルト機構を採用し、3輪の安定感と2輪車のような軽快な操縦性の両立を狙っていた。

さらにノンスリップデフ機構とワイルドパターンの低圧ワイドタイヤを装備し、ぬかるみや雪道、坂道といった悪条件にも対応。前後には荷物を積めるデッキと大型キャリアを備え、仕事からレジャーまで使える万能トランスポーターとして仕上げられている。

カスタムベースとして見ても、この独特な車体構成はじつに魅力的。後年まで続くジャイロXの個性は、初代からすでに完成度が高かったのだ。

総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:5.0ps/6500rpm
最大トルク:0.56kgm/5000rpm
全長×全幅×全高:1595×625×1395mm
重量:86kg
タイヤ:前3.75-8/後5.4-6
発売当時価格:17万9000円

※この記事は月刊モトチャンプ2025年12月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】