BMW Concept 7 Protection

カスタマーが求める適切なレベルの防護機能

「BMW コンセプト 7 プロテクション」のエクステリア。
「BMW コンセプト 7 プロテクション」は、それぞれのリスクに応じた、適切な保護を求めるユーザーを想定して開発された。

「BMW コンセプト 7 プロテクション」によって、BMWは高級セダンセグメントにおける、新たな特別防護車両コンセプトを導入する。このコンセプトカーは、個人、法人、組織、団体を対象に開発された。高い防護機能を備えながらも、目立たないエクステリア、快適性、そしてBMWならではの走行性能を損なうことなく、それぞれのリスクに応じた、適切な保護を求めるユーザーを想定している。

防護レベル「VR9」、オプションで「VPAM 10」に対応。現在、BMWは、高いレベルの防護機能を備えた「X5 プロテクション VR6」や「7シリーズ プロテクション」に加えて、より低い防護レベルの車両も製造しており、「コンセプト 7 プロテクション」は、こうした防護車両のラインアップを拡充するモデルとなる。

近年、実在する脅威と人々が認識する脅威の双方が高まっており、様々な顧客層の間で、明確な認証を備えた信頼性の高い防護車両へのニーズが高まっている。BMWはこのような変化に対応するため、差別化された製品戦略を採用している。具体的には防護範囲を明確に定義し、定められた基準に従って試験を実施するとともに、車両全体を対象とした完全な認証を取得するというアプローチだ。

コンセプト 7 プロテクションは、目立たないこと、日常での使いやすさ、そしてBMWの高級セダンとしての品質を特に重視した。高度な防護性能を備えるハイセキュリティ車両と比較して防護範囲を限定しているのは、想定する用途やリスクの種類が異なることを踏まえている。

個性を維持しながら優れた防護性能を実現

「BMW コンセプト 7 プロテクション」のインテリア。
7シリーズが持つラグジュアリーセダンとしての特徴を失うことなく、求められるレベルの防護機能が確保された。

「コンセプト 7 プロテクション」は、7シリーズ セダンが本来持つキャラクターを維持。ゆとりある室内空間、上質なマテリアル、高品質な仕上げ、そして長距離移動でも優れた快適性が提供される。防護機能は車両に目立たない形で組み込まれ、高級セダンにふさわしい威厳ある外観も保たれた。

コンセプトカーは、「M760e xDrive」がベース。プラグインハイブリッドシステムは、3.0リッター直列6気筒ガソリンエンジンと8速ステップトロニック・トランスミッションに電気モーターを組み合わせ、インテリジェントな全輪駆動システム「BMW xDrive」を介して4輪を駆動する。

また、車両全体を構成するシャシー、ブレーキ、パワートレイン、運転支援システムは、追加された防護装備に合わせて調整。車両全体を統合的に開発するアプローチにより、BMWの量産モデルに近い、なじみのある走行感覚が維持されている。

「BMW Individual リヤコンソール」

リヤシートには、新たに「BMW Individual リヤコンソール」を搭載。2027年後半から7シリーズに設定される予定だ。
リヤシートには、新たに「BMW Individual リヤコンソール」を搭載。2027年後半から7シリーズに設定される予定だ。

インテリアは、明快でミニマルなデザインと、厳選された素材、精密な仕上げを融合させた。今回公開された車両はスモークホワイトの「BMW Individual メリノレザー」、アルカンターラ仕上げのインテリアトリム、「BMW M アンスラサイト・アルカンターラ」のルーフライニングを採用。特別感がありながらも、温かみのある室内空間を演出している。

日差しを遮るプライバシーガラスと電動サンブラインドによって、乗員のプライバシーを向上。また、デジタル・インテリアミラーにより、後方の視認性も引き上げられた。

リヤシート周辺には、折り畳み式テーブルとクールボックスを備えた新開発の「BMW Individual リヤコンソール」が搭載された。ワイヤレス充電トレイを組み込んだ折り畳み式テーブルは、移動中でも仕事に集中しやすい環境を提供。このリヤコンソールは、2027年後半から7シリーズに設定される予定だ。

大幅に強化された防護機能

「BMW コンセプト 7 プロテクション」の防護機能。
ドアには、複数種類の弾道防護用鋼板や繊維強化複合材料で構成された防護部材が採用された。

防護機能には、乗員スペースに導入された可視化されたコンポーネントと、外から見えないコンポーネントの双方が含まれる。防弾ガラスは、同等の量産モデルに採用されるガラスよりも大幅に厚い仕様を採用。ドアには、複数種類の弾道防護用鋼板や繊維強化複合材料で構成された防護部材を精密に組み込み、防護性能を大幅に高めた。

これらの部材は、ドア、ガラス、車体の各部が重なり合う部分も含め、車両全体としての防護性能を確保するよう設計。リヤの三角窓には追加の装甲防護が施され、室内側から目立たないように覆われている。

ルーフ部分は標準装備のパノラマガラスルーフの下に、鋼板と繊維強化複合材料で構成された追加の防護層を設けた。この防護層が乗員スペースの上部を密閉するように覆う一方、ガラスルーフによって量産モデルと同じ外観を維持している。このため、パノラマガラスルーフ用のサンブラインドは常時閉じた状態となる。

車室前方の隔壁と後方の隔壁も、弾道防護コンセプトに完全に組み込まれた。新たに導入された「BayB」規格に適合しており、9×19mm弾、44マグナム弾など、特に一般的な拳銃用弾薬の一部を対象とした防護性能を備えるよう設計されている。

この防護コンセプトは、日常的なリスク、特定の状況下で発生するリスク、あるいは極めて予測困難なリスクへの対応を想定。具体的には暴力的な襲撃、道路を走行中の襲撃、移動中の危険、治安情勢が不安定な地域で遭遇する危険などが含まれる。爆発に対する防護が必要な場合は、さらに広範な防護装備を備えた車両が対応する。

インターコムシステムも備えており、ドアやウインドウを閉じたまま、車外の人と会話することが可能。このシステムは、車外と車内に設置されたマイクおよびスピーカーを使用する。これに加えて、襲撃警報システムも装備。視覚と音による警告を発し、危険を乗員に知らせる。