スズキ、インドでEVスクーター含む3車種を発表……BIKES週間ニュースダイジェスト【2025年1月13日〜19日】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年1月13日〜19日に発表されたニュースを紹介する。

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年1月13日〜19日に発表されたニュースを紹介する。

新型スクーター「e-ACCESS」は世界戦略EV第一弾

スズキは、インド市場向けの3つのニューモデルを現地で発表した。発表されたのは「e-ACCES」「ACCESS」「GIXXER SF 250」の3車種となる。

「e-ACCESS」は100%電動のEVスクーターとなる。スズキの二輪車におけるEVスクーターの第一弾で、2025年3月より生産を開始し、同年4月にインドで販売開始。その後各国に輸出を開始する予定。

EVスクーターにおいても、スズキが長年培ってきた「走る・曲がる・止まる」の3つの基本性能を追求したという。バッテリーは信頼性と安全性の高いリン酸鉄系のリチウムイオンバッテリーを固定搭載した。17Lのシートラゲッジスペースの確保にも寄与したという。

フレームは新設計のもので、軽量・高剛性を実現。モーターは3つのドライブモードを選択可能で、ブレーキはフロントディスクに加えて回生ブレーキを搭載。さらにモーターならではのリバースモードも備えているグローバル展開されるとのことで、日本導入への期待も高まる。

「ACCESS」は、124ccのガソリンエンジンを搭載した日本の原付二種に当たるモデルだ。EVの「e-ACCESS」とは違いクラシカルなボディデザインを採用した。「ACCESS」はインドでの販売台数No.1を記録するモデルで、今回は前面改良版となる。2025年1月よりインドで生産を開始し、その後各国に輸出するという。

「GIXXER SF 250」は日本にも導入されている250cc油冷エンジンを搭載したフルカウルスポーツモデルとなる。今回はインジェクターや燃料ポンプ、燃料フィルターを改良したことで、バイオエタノール85%までの混合燃料に対応した仕様を追加した。従来の100%化石燃料を使用するエンジンよりもCO2の削減に寄与する。本社は2025年1月よりインドで販売を開始する。

「e-ACCESS」は世界戦略車とのことで、日本導入をぜひ期待したいモデルだ。

大ヒット「レブル250」が自動クラッチ化

本田技研工業(ホンダ)は、250ccエンジンを搭載した軽二輪クルーザー「レブル250」の一部改良版を1月30日に、そして自動クラッチ機構「Honda E-Clutch」を搭載した「レブル250 R-Clutch」「レブルSディション E-Clutch」を3月13日に発売すると発表した。価格は税込58万〜66万5000円。今回の改良はハンドル形状を見直してライディングポジションの最適化したうえ、シートの内部素材を変更し快適性を向上したという。また、「E-Clutch」は、クラッチ操作を自動化したホンダ独自のシステムで、発進・停止や変速操作がよりラクになる。女性ユーザーも多いレブル250へ搭載することで、さらなる市場拡大を狙えそうだ。

PCXに5代目が登場

ホンダは、原付二種の「PCX」および軽二輪版「PCX160」を刷新し、2月6日に発売する。価格はPCXが税込37万9500円で、PCX160が税込46万2000円となる。今回の刷新では外観を変更した。フロントフェイスはよりシャープなU時ラインのライトとなり、ヘッドライト本体はホンダのフルカウルモデルと同様の意匠を採用した。また、サイドカウル等も直線のキャラクターラインが用いられるなど、従来よりもスポーティな印象となっている。また電源ポートは現在主流となりつつあるUSB Type-Cを装備。シート下ラゲッジは30Lの大容量を確保した。日常から休日のツーリングまで幅広く対応できる万能機である。

TMAX、顔も音も中身も一新!

ヤマハ発動機(ヤマハ)は、「TMAX560 TECH MAX ABS」と「TMAX560 ABS」を改良し、2月28日に発売する。価格は145万2000円〜164万4500円。新型はECUの変更等による環境性能向上のほか、給排気系の仕様変更によるサウンドの向上とリニアな駆動力の向上、6軸センサーを採用したブレーキコントロールの採用など多岐にわたる。また、フロントフェイスの意匠を変更し、ジェントルなイメージを高めた。ポジションライトも「T」を表現したデザインとなっている。

国産フル電動スポーツの幕開け

カワサキモータースジャパン(カワサキ)は、「Ninja e-1」と「Z e-1」を3月1日に発売する。価格はNinjaが106万7000円、Zが101万2000円となる。両車はフル電動のEVバイク。国内4大メーカーの中では唯一のEVスポーツとなる。定格出力0.98kWのモーターを搭載し、電動ならではのリニアな加速を楽しむことができる。バッテリーは着脱可能なリチウムイオン式で、車載したままでも取り外しても充電が可能だ。走行モードの選択も可能で「ROAD」「ECO」のほか、一時的にパワーを向上する「e-boost」機能も備わる。

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