月木レーシングが母体となるGPX JAPANが総輸入元となり、タイのバイクメーカー「GPX」が日本上陸を果たしています。今回は排気量149ccの空冷単気筒エンジンを搭載するミニ・スーパースポーツ「DEMON150GR(デーモン150GR)」に乗ってみましょう。
REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
問い合わせ●GPX JAPAN(https://www.gpxjapan.co.jp)
取材協力●GPX 千葉 クロニクル(https://chronicle521.com)
※2020年01月01日に掲載した記事を再編集したものです。現在このモデルは販売を終了しています。
全域実用に使える扱いやすいエンジン
走りも快活です。最高出力11PS/7500rpm、最大トルク1.18kg-m/7500rpmを発揮するシングルエンジンは、なんとキャブレター式(DENI製)。とはいえ、始動に手こずるなんてことはなく、言われなければ気がつかないかもしれません。冷間時のスタートは、ハンドル左のスイッチボックスにあるチョークレバーを用います。
トコトコと低速域から扱いやすいトルクを明瞭な鼓動を伴いつつ発揮し、高回転域までフラットに回りきって元気溌剌としたライディングが味わえます。アイドリングのすぐ上からレッドゾーンまで、つまり全域が実用域と言えるほどフレキシブルでも、イージーに扱えるのも魅力。ハンドリングもクセがなく、身のこなしが軽いのです。
そして、フルカウルスポーツとしながらハンドル切れ角が広く、どこでもスイスイ入っていけるから面白くなってきます。見た目こそスーパースポーツですが、中身は混雑するバンコクの渋滞路もタフに駆け抜けるオールラウンダー。日本の大都市圏でも使い勝手のよい日常の足となってくれるでしょう。
そこで優位性を感じるのが、排気量が150ccで軽二輪扱いとなること。つまり首都高や阪神高速など都市高速を走ることもでき、急用時はありがたいかもしれません。
見た目良し、価格良し!の貴重な存在
キーワードで検索する
著者プロフィール
青木タカオ
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…