【Z650試乗】乗り比べてわかった、NINJA650との個性の違い。|カワサキ

ヨーロッパでは650ccクラスが昔から人気だった。リッターバイクに比べて価格が安く、それでいて十分な動力性能を持っているからだ。だから各メーカーはこのクラスに力の入ったモデルを投入してくる。
そんな中、2000年代前半に投入されたのがカワサキのER-6n。パラレルツインのエンジンをスチールパイプのフレームに搭載。スタイリッシュなデザインで人気になった。
このER-6nをベースに大幅に手を入れて走りの性能を向上させデザインを一新したのが、今回紹介するZ650だ。

※2019年08月26日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

詳細解説

カワサキ・Z650
ヘッドライト上にううんとされているのはメーターカバー。ライトカバーと共にシャープなシルエット。
カワサキ・Z650
フロントフォークは正立のφ41mm。ストリートを考えたしなやかなセッティングになっている。
カワサキ・Z650
φ300mmのペータルディスクと片押し2ポットのキャリパー。ストリートでの制動力、タッチは良好。
カワサキ・Z650
低中速を重視した649ccパラレルツインエンジン。アシストクラッチとスリッパークラッチを採用している。
カワサキ・Z650
優美なラインを描くエキゾーストパイプ。フレームはダイヤモンドタイプでエンジンを吊り下げるようにマウントする。
カワサキ・Z650
独自の解析技術で設計されたスイングアームは4.8kgと軽量に仕上がっている。
カワサキ・Z650
カワサキ・Z650
ホイールは5本スポークタイプ。シリカ配合のラジアルタイヤはウエット路面でのグリップも良好で転がり抵抗も少ない。
カワサキ・Z650
ワイドでフラットなパイプハンドルは、マシンをスポーティに走らせる時、コントロールしやすい。
カワサキ・Z650
アナログのタコメーター。デジタルでスピード、オド、トリップ、ギアポジション、水温などを表示する。
カワサキ・Z650
カワサキ・Z650
シンプルなスイッチ類の配置。間違えにくく確実な操作ができる。
カワサキ・Z650
先端が絞られたシート形状で足つき性は良好。
カワサキ・Z650
タンデムシートを外すとETC1.0が装着されている。荷物などを入れることはできない。
カワサキ・Z650
LEDテールランプはZパターンに点灯する。

主要諸元

車名(通称名) Z650
 型式 2BL-ER650H
 全長×全幅×全高 2,055mm×775mm×1,080mm
 軸間距離 1,410mm
 最低地上高 130mm
 シート高 790mm
 キャスター/トレール 24.0°/100mm
 エンジン種類/弁方式 水冷4ストローク並列2気筒/DOHC4バルブ
 総排気量 649cm³
 内径×行程/圧縮比 83.0mm×60.0mm/10.8:1
 最高出力 50kW(68PS)/8,000rpm
 最大トルク 65N・m(6.6kgf・m)/6,500rpm
 始動方式 セルフスターター
 点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
 潤滑方式 セミドライサンプ
 エンジンオイル容量 2.3L
 燃料供給方式 フューエルインジェクション
 トランスミッション形式 常噛6段リターン
 クラッチ形式 湿式多板
 ギヤ・レシオ
  1速 2.437(39/16)
  2速 1.714(36/21)
  3速 1.333(32/24)
  4速 1.111(30/27)
  5速 0.965(28/29)
  6速 0.851(23/27)
 一次減速比/二次減速比 2.095(88/42) / 3.066(46/15)
 フレーム形式 ダイヤモンド
 懸架方式
  前 テレスコピック(インナーチューブ径 41mm)
  後 スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク)
 ホイールトラベル
  前 125mm
  後 130mm
 タイヤサイズ
  前120/70ZR17M/C (58W)
  後 160/60ZR17M/C (69W)
 ホイールサイズ
  前 17M/C×MT3.50
  後 17M/C×MT4.50
 ブレーキ形式
  前 デュアルディスク300mm(外径)
  後 シングルディスク220mm(外径)
 ステアリングアングル (左/右) 35°/ 35°
 車両重量 187kg
 使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
 燃料タンク容量 15L
 乗車定員 2名
 燃料消費率(km/L)※1
  32.1km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)※2
  24.0㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時)※3
 最小回転半径 2.6m
 生産国 タイ王国

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著者プロフィール

後藤武 近影

後藤武