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Renault Clio
ルノーを支えるベストセラーコンパクト
クリオは1990年の初代デビュー以来、ルノーのラインナップを支える基幹モデルとして、世界中で1500万台を販売。現行モデルの5代目は2019年に投入されており、4年目を迎えた2023年に大規模なフェイスリフトを実施することになった。
最新ルノー・デザインが採り入れられたエクステリアは、ルノーの最新ロゴマークや、シャープで彫りの深いライトシグネチャーを採用したフロントフェイスを採用し、よりプレミアムな存在感を獲得。インテリアには、最新のデジタルダッシュボードや持続可能性をもった素材が導入された。
ルノー・ブランドのファブリス・カンボリブCEOは、新型クリオについて次のようにコメントしている。
「これまでもクリオは絶え間ない成功を収めきました。世界で最も売れているフランス車であり、ヨーロッパではカテゴリーリーダーでもあります。表情豊かな新しいフロントセクションを採用した新型クリオは、特に『E-Tech』フルハイブリッドパワートレインが、排出ガスの少なさや航続距離の長さだけでなく、運転の楽しさを持っており、お客様にとって理想的な選択肢となるでしょう」
センターに配置されたルノーの最新ロゴマーク
新型クリオは、パッセンジャー中心のコンセプトをデザインに反映。一新されたフロントフェイスの中央には、サテンクロームで仕上げられたルノーの新ロゴマークが配置された。フロントフェイス全体が刷新されており、ルノーの伝統的な価値観をベースにより、モダンで個性的なフォルムを手にしている。
彫刻的で張りを持ったフロントセクションは現代的なグルーブ感を表現。力強さとスポーティな印象持った大型グリルは、ルノー・ロゴの付近は濃く、ボディサイドに行くほど薄くなるチェックパターンを採用した。この立体的なグリルは、見る角度や光によってその表情を変える。
完全新デザインに生まれ変わったライトシグネチャーは、左右に配置されたLEDデイタイム・ランニングライトに、ルノーを象徴するデルタ形状を採用。全車に標準搭載される細身のフルLEDヘッドランプは、精密さと技術力の高さをアピールする。
「テクノ(Techno)」と「エスプリ・アルピーヌ(Esprit Alpine)」トリムには、グリルの下部に、モータースポーツからインスピレーションを受けたエアフォイルを装備。彫刻のようなフォルムと張りのあるスリットが、スポーティな印象をさらに強調する。
サスティナブルな素材を使ったインテリア
ステアリングホイールには、グリルと同様に新ルノー・ロゴを配置した。ダッシュボードには、トリムによってサイズが異なる7~10インチのエッジレス・デジタルディスプレイを採用。ナビゲーション、プロアクティブ・メンテナンス、インフォテインメントなど、様々なアプリケーションに対応する「ルノー・イージーリンク」が標準搭載される。
「テクノ」トリムのシート/ドアパネル/ダッシュボードには、オーストリアの「レンチング・グループ(Lenzing Group)」が開発・製造したテンセル・モダール繊維ベースのサスティナブル・ファブリックを採用。ルノー・ブランドの車種として、環境負荷の低いテンセル・モダール繊維が初採用された。
非常にソフトなことでも知られるこのテンセル・モダール繊維は、再生可能な資源である天然木から作られており、ヨーロッパで持続的に管理された半自然林から供給。この半自然林は大量のCO2を吸収し、化学肥料や人工的な水源を必要としていないことでも知られている。テンセル・モダール繊維は、環境優良ラベルの「EUエコラベル(EU Ecolabel)」認証も獲得済みだ。
また、新型クリオからレザーが廃止され、代わりにバイオ素材とポリエステル繊維から生成された、シボ加工入り合成皮革「テップレザー」が採用されている。