【オートチャイナ2024】フル電動クロスオーバー「MINI エースマン」を初公開

「ちょうどいい」サイズのフル電動「MINI エースマン」は最大航続距離406kmの実力派【動画】

フル電動クロスオーバー「MINI エースマン」のエクステリア。
MINI エースマンは、新世代MINIのラインナップにおいて、MINI クーパーとMINI カントリーマンの中間を埋める、フル電動クロスオーバーとして開発された。
2024年4月25日に中国・北京で開幕した「オートチャイナ2024(北京モーターショー2024)」において、MINIは新型フル電動クロスオーバー「MINI エースマン」をワールドプレミアした。MINI エースマンは、コンパクトなボディサイズに広い居住空間を持ち、最新の高効率電動パワートレインを搭載するBEVだ。

MINI Aceman SE

ラインナップの中間を埋める電動クロスオーバー

フル電動クロスオーバー「MINI エースマン」が登場し、3台が揃った新世代MINIラインナップ。
MINI エースマンは、新世代MINIのラインナップにおいて、MINI クーパー(左)とMINI カントリーマン(右)の中間を埋める、フル電動クロスオーバーとして開発された。

MINIブランドは、予告通り、MINI クーパーとMINIカントリーマンの間を埋める、プレミアムスモールカー・セグメント初のクロスオーバーモデル「MINI エースマン」を発表した。MINI エースマンは、MINIらしいコンパクトなエクステリアサイズと、大人5名がリラックスできる居住空間に、最新のフル電動パワートレインが組み合わせられた。

今回、MINI エースマンの開発に際しては、クラシック・ミニを開発した、アレック・イシゴニス卿の基本精神に立ち返り、そのコンセプトを現代的に解釈。全長4m強のコンパクトなサイズに、大人5人のスペースが確保された。インテリアには新世代MINI共通となる没入感を持ったデジタルユーザーエクスペリエンスを導入している。

最新世代のフル電動パワートレインを搭載し、MINIの特徴であるゴーカートフィーリングに加えて、最大航続距離は406km(WLTP)が確保されている。MINIブランドを率いるステファニー・ヴルストは、新型MINI エースマンについて次のようにコメントした。

「MINI エースマンは、MINIのフル電動ラインナップに新たな興奮をもたらし、没入感を持った楽しいデジタル体験を満載したモデルです。クロスオーバーの多用途性と機能性、MINIらしいゴーカートフィーリング、そして混雑した街中を移動するのに最適なサイズ感を持っています。洗練されたデザイン、パフォーマンス、5シータークロスオーバーとしての多用途性が、MINI エースマンを大成功に導くでしょう」

MINI エースマン独自の個性をアピール

エクテリアはMINIらしい佇まいを持ちながらも、角形ヘッドライトや、クロスオーバーらしいコンポーネントなどが、MINI エースマンの個性を強調する。
エクテリアはMINIらしい佇まいを持ちながらも、角形ヘッドライトや、クロスオーバーらしいコンポーネントなどが、MINI エースマンの個性を強調する。

2023年から導入が開始された新世代MINIファミリーは、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインを採用。各モデルがコンテンポラリーなエクステリアを採用し、独自の安心感をアピールする。MINIデザインの責任者を務めるオリバー・ハイルマーは、MINI エースマンのデザインについて次のように説明を加えた。

「MINI エースマンは、新世代MINIファミリーの中で、若さを持ったキャラクターを与えました。独自のデザインランゲージを持ち、コンパクトで機敏に見えるようにデザインされています。都市部に住み、個性を表現したい人々にとって、完璧な日常の友となるでしょう」

アスレチックなスタンスを採用し、力強い輪郭を持ったフロントセクションはクロスオーバーらしい存在感を持つ。五角形型LEDヘッドライトは、新世代MINIファミリーの中で独自の個性を強調。LEDヘッドライトのデイタイム・ランニングライトは、3種類の異なるモードに切り替えることが可能だ。

全長4070mm、全幅1750mm、全高1500mmというサイズは、MINI クーパーとMINI カントリーマンの間を埋めるポジションで、ステーションワゴンの「MINI クラブマン」を置き換えるモデルとなる。また、標準装備のルーフレール、リヤとサイドに装着されたアンダーライドプロテクションが、クロスオーバーらしさをアピールする。

センターに円形有機ELタッチディスプレイを配置

フル電動クロスオーバー「MINI エースマン」のインテリア。
インテリアは、新世代MINI共通となる、クラシック・ミニをオマージュした、直径240mmの円形有機ELタッチディスプレイを配置した。

新世代MINIのデザインポリシー「カリスマティック・シンプリシティ(Charismatic Simplicity)」は、インテリアでも明確に表現された。室内はトリム類を含めたデザイン要素を極力減らし、イシゴニスが作り上げたクラシック・ミニのビジョンを現代的に再解釈している。

扱いやすいサイズのステアリングホイール、インストゥルメントクラスターとオンボードモニターの機能を兼ね備えた円形有機ELタッチディスプレイ、新たにデザインされた特徴的なトグルバー、テキスタイルを導入したダッシュボードなど、新世代MINI共通の要素でまとめられた。

直径は240mmの円形有機ELタッチディスプレイには、インフォテインメント機能とクライメート機能を統合。「MINIオペレーティング・システム9」を搭載し、すべての運転機能がタッチか音声で、直感的に操作することが可能となっている。さらに新開発のユーザーインターフェイス、マスコットドッグ「スパイク」や「MINI」のキャラクターも導入された。

ダッシュボードはテキスタイルで覆われ、ドアトリムにも手入れが簡単で汎用性の高いリサイクルポリエステルを導入。シートは高品質合成皮革のベスキン製かテキスタイル製から選ぶことができる。リヤシートは大人3名がリラックスできるスペースが確保され、6:4分割可倒式リヤシートを畳むことで、ラゲッジルームは300Lから最大1005Lまで拡大することも可能だ。

2種類の電動パワートレインをラインナップ

フル電動クロスオーバー「MINI エースマン」の充電シーン。
出力と航続距離の異なる2種類の電動パートレインを搭載する、「MINI エースマン E」と「MINI エースマン SE」が用意された。

MINI エースマンは、フル電動パワートレインのみを搭載。効率的な最新の電気モーターは、市街地だけでなく、長距離ドライブにおいても、MINIらしい運転の楽しさを提供する。マーケット導入時にはベースモデルの「MINI エースマン E」に加えて、出力向上仕様「MINI エースマン SE」という、2種類のモデルをラインナップする。

「MINI エースマン E」は最高出力135kW(186 PS)、最大トルク290Nm、0-100km/h加速7.9秒、最高速度は160km/h。ハイパフォーマンス仕様の「MINI エースマン SE」は、最高出力160kW(220PS)、最大トルク330Nmを発揮し、0-100km/h加速は7.1秒、最高速度は170km/hに達する。

バッテリー容量は「MINI エースマン E」が42.5kWh、最大航続距離は310km(WLTP)。「MINI エースマン SE」は54.2kWh容量のバッテリーを搭載し、最大航続距離406km(WLTP)が確保された。

「MINI エースマン」を動画でチェック!

北京開催の「オートチャイナ2024」で生産仕様が初公開される「MINI エースマン」。

新世代MINI第3のモデル「エースマン」の生産仕様が世界初公開「北京開催オートチャイナ2024で」

2024年4月25日から5月4日にかけて中国・北京で開催される「オートチャイナ2024(北京モーターショー2024)」において、MINIブランドは、新型フル電動クロスオーバー「エースマン」をワールドプレミアする。また、今回のショーには、MINI クーパーE、MINI ジョン クーパー ワークス カントリーマン ALL4も展示される。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…