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Lamborghini Diablo GT 1999
その評価を高めつつあるポロストリコ
イタリアのコモ湖畔を舞台に1929年から開催され、現在では世界で最も長い歴史を持つコンクールイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」。ランボルギーニは、今年もサンターガタ・ボロネーゼで製造された貴重なスーパースポーツ4台を持ち込んだ。
2024年のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステに参加したのは、1967年製「ミウラ P400」、1976年製「カウンタック LP400」、1988年製「カウンタック25thアニバーサリー」、1999年製「ディアブロ GT」という、ランボルギーニの歴史を網羅した貴重な4台。今回、比較的新しいディアブロが初めてヴィラ・デステで展示されることになった。
アウトモビリ・ランボルギーニのアフターセールスマネージャーを務めるアレッサンドロ・ファルメッチは、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステへの参加について次のようにコメントした。
「今回、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで展示された4台のランボルギーニのうち、1台はすでにヒストリック部門のポロストリコによる正式認定書を取得しており、2台が現在取得中です。これは私たちのスペシャリストによるヒストリックカービジネスが、いかにコレクター間で評価が高まっているかを示しています」
「また、ポロストリコはランボルギーニ車両に関する資料類を管理しており、所蔵する貴重なアーカイブによって、最初期のの350 GTから2001年に生産された最後のディアブロに至るまで、車両のコンディションを正確に確認することが可能となっています。現在のコンディションが納車時のままなのかを証明し、その歴史を踏まえた上でレストア作業を行うことができるのです」
最高のエンジンサウンドを響かせたLP400
今回、カウンタック LP400に搭載された、4.0リッターV型12気筒自然吸気ガソリンエンジンが、審査員から最高のサウンドに贈られる「il Canto del Motore」トロフィーに選出された。
このカウンタック LP400は、1976年12月24日にミラノのディーラー「アキッリ・モーターズ(Achilli Motors)」を通じて納車。美しいパープルのエクステリアカラー「ヴィオラ」に、ホワイトの「ビアンコ」のインテリアという、オリジナルカラーの組み合わせが現在も美しく維持されている。
80台限定のディアブロ GTが参加者が選ぶ1台に
ディアブロ GTは、ヴィラ・デステのコンペティション部門にエントリーし、「BMW Group Ragazzi」トロフィーを獲得。また、このディアブロ GTはヴィラ・エルバを舞台に開催された一般公開日において、16歳以下の入場者による一般投票でも、最も印象的な1台にも選出されている。
ディアブロ GTは、わずか80台のみをが製造されたハイパフォーマンス仕様。レース仕様のディアブロ GT2で使用された多くのソリューションが導入されながら、公道走行が可能となっている。1999年3月の発表当時、最高速度346km/hという世界最速の市販車でもあった。
ヴィラ・デステに展示されたディアブロ GTは、80台中の6台目として1999年11月18日にラインオフ。ミラノのディーラー「ツーリング・オート(Touring Auto)」を通じて、最初のオーナーへと引き渡された。オリジナルのエクステリアカラーはチタニウムシルバー、ネイキッドカーボンファイバー製大型リヤウイングも装着されている。
インテリアはアルカンターラブルーで、カーラジオとリヤカメラも装備。この車両はポロストリコによる正式認定書を取得するため、現在調査・分析プロセス中となっている。