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ELECTRIC MOKE
内燃機関モデルは2021年いっぱいで受注を終了
モークは初代ミニをベースに、1964年からBMCが販売したバギータイプの多目的車両。ファブリンク・グループ(Fablink Group)は、モーク・インターナショナルとして2017年にブランドを復活させ、これまで様々な仕様のモデルを展開してきた。
エレクトリック モークの導入に合わせて、2022年1月1日以降、ICE(内燃機関)を搭載したモークのオーダーは終了。モークは世界のレガシー自動車メーカーとして初めて、完全な電気自動車に特化したメーカーとなる。内燃機関最後の1台を手に入れたいカスタマーは、モークの英国公式販売店の「ヘンドリー・グループ(Hendy Group)」を通じて年内に購入することができる。
フル電動仕様の開発は、世界で最も愛されてきたモークをクリーンエアパワートレインで楽しみたいというカスタマーからの要望を反映したもの。電動化することにより、性能が大幅に向上するだけでなく静粛性の高いパワートレインの利点を活かし、オープンエアモータースポーツをより楽しむことができると、モーク・インターナショナルは指摘している。
ゼロから再設計されたエレクトリック モーク
エレクトリック モークはは、ドライビングエクスペリエンスを大幅に向上させることを念頭に、ゼロから再設計。アルミパネルの採用による大幅な軽量化を実現し、電気モーターの瞬間的なトルクによって加速性能と走破性能を飛躍的に向上させた。
ブレーキシステムの改良や乗員・歩行者の安全性の向上など、さまざまなアップデートも施されている。パワーステアリングや回生ブレーキの搭載、フロントガラスにヒーター機能を与えるなど、現代の交通事情に合わせた使いやすさにもこだわった。
エレクトリック モークは0-55km/h加速4.5秒を実現。最高システム出力33kWは、車重800kgの車両としては十分なパワーだと言えるだろう。航続距離はフランスのサン=ジャン=カップ=フェラからモナコまでの5往復(144km)に対応。充電時間はEU規格のタイプ2で4時間、最高速度は100km/hとなっている。
英国・ノーサンプトンシャーのファクトリーで製造
エレクトリック モークに搭載されるバッテリーセル、電動モーター、インバーターは、すべてヨーロッパのティア1サプライヤーから調達。 すべてのエレクトリック モークは、モークの本拠地であるファブリンク・グループが運営するノーサンプトンシャーの最先端施設においてハンドメイドで製造される。
右ハンドル/左ハンドルに対応し、価格は2万9150ポンド(約460万円)から。ヨーロッパでのデリバリーは2022年夏からを予定している。