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Ferrari 499P
83号車が1回目のセッションでベスト

毎年恒例、WEC開幕戦「カタール1812km」と同じ舞台で行われるプロローグテストには、2025年シーズンのWECハイパーカークラスに参戦する、13マニュファクチャラーから36台が参加。2日間をかけて日中と夜間に行われた4回のセッション、合計14時間にわたる走行を行った。
ワークスチームのフェラーリ・AFコルセから、50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)と51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)、サテライトチームのAFコルセの83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)が、データ収集とセットアップ調整を実施している。
2月21日、現地時間13時にグリーンシグナルが出され、ハイパーカーとLMGT3が1回目のセッションに挑み、AFコルセの83号車が1分41秒673のトップタイム、50号車が1分42秒299の5番手タイムで続いた。グリップ状態が完璧とは言えないコンディションにおいてフェラーリ・AFコルセの50号車が62周、51号車56周を走行している。
18時から行われた2回目のセッションは日没により気温が下がった上、1回目の走行を受けてセットアップが最適化されたことでラップタイムが大幅に向上。1分39秒801を刻んだ50号車が、トップのキャデラック V-Series.Rからコンマ2秒差の3番手に入った。合計4時間のセッションで50号車が108周、51号車が106周のマイレージを稼いでいる。
セッティングやタイヤを重点的に確認

テスト2日目は、当初22日正午から3時間にわたって行われる予定だったが、セッション中に出された赤旗の影響を受けて1時間延長された。3回目のセッションでは51号車が1分40秒679の2番手タイム、50号車が1分40秒722の3番手タイム、83号車が1分40秒777の4番手タイムをマーク。50号車が84周、51号車が82周を刻み、セットアップとタイヤの挙動の確認を行った。
赤旗中断を挟んで行われた4回目のセッションでは、路面温度やグリップレベルの変化に伴う車両とタイヤの挙動について、さらなるデータや知見を収集するべく、各車が様々なテストプログラムを実施。上位9台がコンマ6秒差以内に並ぶなか、83号車がフェラーリ勢最速となる1分39秒141の3番手タイムを叩き出した。50号車と51号車はともに104周を走り切り、2日間のプロローグテストを終えている。
WEC開幕戦「カタール1812km」は、2月26日に行われる2回の公式プラクティスで幕を開ける。決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールは現地時間27日17時40分(日本時間午後11時40分)から開始。決勝レースは現地時間28日14時にスタートが切られる。