フル電動SUV「アウディ Q6 e-tron」が4月15日から日本販売開始

新世代電動パワートレイン初採用「アウディ Q6 e-tron」が日本導入開始「最大航続距離672km」【動画】

日本導入がスタートした「アウディ SQ6 e-tron」の走行シーン。
最新世代のPPEパワートレインを採用、ミドルサイズフル電動SUV「Q6 e-tron」の日本導入がスタートした。
アウディ ジャパンは、ミドルサイズフル電動SUV「Q6 e-tron」と、スポーツグレード「SQ6 e-tron」を発表。4月15日から全国のアウディ正規ディーラーにおいて販売をスタートする。

Audi Q6 e-tron

新世代BEVプラットフォーム「PPE」を採用

「アウディ Q6 e-tron」の日本プレミア。
アウディ Q6 e-tronは、ポルシェとアウディが共同開発したフル電動パワートレイン「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」をベースに開発された、アウディ初のモデルとなる。写真は発表会の様子。

「アウディ Q6 e-tron」シリーズは、アウディがポルシェと共同開発したBEVプラットフォーム「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」をベースにした初のアウディ製市販モデルとなる。Qシリーズらしい洗練されたスタイルと、フル電動モデル「e-tron」のデザインランゲージを融合させた次世代電動SUVとして開発された。

最先端の持続可能な生産体制と取り組みにより生み出されるQ6 e-tronは、優れた走行性能、充電速度、最長航続距離672km(SQ6 e-tron)を謳う。スポーティなパフォーマンスと日常での使いやすさを両立したという。

Q6 e-tronモデルファミリーは、アウディの本社があるドイツ・インゴルシュタット工場で生産される初の電気自動車として開発。現在、アウディは持続可能性への取り組みを行っており、Q6 e-tronシリーズを持続可能かつ効率的に生産するため、既存の構造とシステムが活用されている。

Qモデルらしい伸びやかなシルエット

日本導入がスタートした「アウディ Q6 e-tron」のエクステリア。
プラットフォームに「PPE」を採用し、Qモデルらしいダイナミックなシルエットと、引き締まったサイズながらもゆとりある室内空間を実現した。

ボディサイズは全長4770mm、全幅1940mm、全高1695mm、ホイールベース2895mmと、ゆとりある室内空間と安定感のあるプロポーションを実現。PPEを採用したことで、長いホイールベースと非常に短いオーバーハングを特徴として、Qモデルらしいダイナミックなシルエットを形成する。



エクステリアデザインは、全体的にソフトな印象を与える流れるようなフォルムの中で、シャープなラインやエッジがコントラストを生み出し、静止しているときでもダイナミックな存在感を放つ。アップライトなフロントセクションには、完全に閉じられた立体的な造形のシングルフレームと、サイドエアインテークがフロントフェイスを構成。高いポジションに置かれたデジタルデイタイムランニングライトが、特徴的な表情を演出するという。


サイドセクションは力強い形状のボディがリヤに向かって伸びることで緊張感を生み出し、ウィンドウエリアは車両後方に向かってわずかに細くなることで、緩やかに傾斜したDピラーが筋肉質なショルダー部分にエレガントに流れ込む演出。Dピラーとルーフ間のブラックの縁取りがキャビンを長く見せつつ、車両全体のダイナミックな印象を与える。

リヤセクションはテールライトからリヤドアへと流れるラインが、Dピラー下部の「quattro(クワトロ)」ブリスターを際立たせている。ここに組み合わせられる、幅広いライトストリップを備えたクリーンなテールランプが、アウディらしい洗練された落ち着きを与えている。

デジタルと再生素材を組み合わせたインテリア



日本導入がスタートした「アウディ Q6 e-tron」のインテリア。
インテリアは、コクピットに「MMIパノラマディスプレイ」と「MMIパッセンジャーディスプレイ」を配置。柔らかな印象を持つ「ソフトラップ」トリムが組み合わせられた。

インテリアは、デザインとエルゴノミクス(人間工学)を重視し、パッセンジャーに最適化されたスペースを創出。立体的でハイコントラストな3Dデザインを採用し、エレメントを前景や背景に配置することで、奥行きと洗練された美しさを実現した。コクピットに配置された「MMIパノラマディスプレイ」と「MMIパッセンジャーディスプレイ」は、鮮明なデジタル画像を映し出し、直感的な操作性を提供する。


スリムな独立型「MMIパノラマディスプレイ」は曲面デザインとOLEDテクノロジーを採用し、11.9インチバーチャルコックピットプラスと、14.5インチMMIタッチディスプレイで構成される。ドライバーエリアは曲線を基調としたデザインで、凹面形状のディスプレイがドライバーに向けられている。助手席にはアクティブプライバシーモードを備えた、10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイを装備する。

ソフトラップトリムは、ドアからコックピット全体、そしてセンターコンソールまでシームレスに広がり、パッセンジャーを包み込むような、調和の取れたスペースを作り出す。シートには同カラーの高品質な素材を使用し、一部にはリサイクル素材を採用した。快適性を重視するエリアには、広々とした雰囲気を強調する柔らかい素材を使用。コントロール類には高品質なハイグロスブラックを導入した。

PPEを採用したことで広々としたスペース感覚と居住性を両立し、高い実用性を実現。長いホイールベースと、電気自動車ならではのセンタートンネルのない設計が、リヤセンターシートの快適性をさらに向上させている。トランク容量は526Lとなっており、3分割可倒式リヤシート(40:20:40)を倒すことで、収納スペースは最大1529Lまで拡大する。さらに、フロントボンネット下部のフランク(フロントトランク)には64Lの収納スペースも確保された。

スポーティドライビングと優れた効率を両立

日本導入がスタートした「アウディ SQ6 e-tron」の充電シーン。
搭載パワートレインや駆動方式など、幅広いラインナップを展開する「Q6 e-tron」。スポーツモデルの「SQ6 e-tron」は最大672kmという航続距離を実現した。

Q6 e-tronは、パワフルでコンパクトかつ高効率な電気モーターと、新開発のリチウムイオンバッテリーによって、優れたパフォーマンスと長い航続距離を両立。リチウムイオンバッテリーは12のモジュールと180のプリズムセルで構成され、総容量100kWh(総電力量94.9kWh)を誇る。185kW(252PS)出力モデルが569km、285kW(388PS)出力モデルが644km 、スポーツグレードの「SQ6 e-tron」は672kmという、長大な航続距離が確保された。



後輪駆動仕様は、83kWhのバッテリーと185kWを発揮する電気モーターを1基リヤに搭載。全輪駆動の「e-tron quattro」は100kWh容量のバッテリーを搭載し、285kWのシステム出力を発揮する。「SQ6 e-tron」は、100kWh容量バッテリーを搭載し、最大システム出力360kW(490PS)(ローンチコントロール使用時は380kW=517PS)を誇り、0-100km/h加速は4.3秒(ローンチコントロール使用時)、最高速度は230km/hに達する。




Q6 e-tronは先進的な回生システムを搭載しており、日常の制動プロセスの約95%は回生ブレーキによってカバーされ、最大220kWのエネルギーを回生。標準バッテリーは、800Vテクノロジーを採用しており、欧州では最大充電出力は270kWに達し、最適な急速充電ステーション(High Power Charging:HPC)を利用すると、約21分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで充電することができる。

日本では、ChAdeMO方式の150kW充電器を利用した場合、最大135kWの急速充電に対応し、約35分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで充電することが可能となっている。


限定の「edition one grey」と「edition one blue」

「Q6 e-tron」の発売を記念した限定モデル「edition one grey」と「edition one blue」が導入される。「Q6 e-tron quattro」をベースに5つのオプションパッケージが導入された。
「Q6 e-tron」の発売を記念した限定モデル「edition one grey」と「edition one blue」が導入される。「Q6 e-tron quattro」をベースに5つのオプションパッケージが導入された。

Q6 e-tronの日本導入に合わせ、世界販売を記念して展開される限定モデル「edition one grey」と「edition one blue」を発売する。二つの限定モデルは「Q6 e-tron quattro」をベースに、スポーティな「S lineパッケージ」「ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ」「ファンクションパッケージ」「テクノロジーパッケージ」「ラグジュアリーパッケージ」という、5つのオプションパッケージを標準採用した。

専用のダークヘッドライトハウジングや、レッドブレーキキャリパー、Audi Sport製21インチ・アルミホイールを特別装備。インテリアにも特別装備のハイテックメッシュアンスラサイトのデコラティブパネルを採用するなど、ディテールまでこだわった。日本市場には「edition one grey」が100台、「edition one blue」を30台を限定導入される。

車両本体価格(税込)

アウディ Q6 e-tron:839万円
アウディ Q6 e-tron quattro:998万円

アウディ SQ6 e-tron:1320万円
アウディ Q6 e-tron edition one grey:1238万円
アウディ Q6 e-tron edition one blue:1253万円

【問い合わせ】
アウディ コミュニケーション センター
TEL 0120-598-106

【関連リンク】
・アウディ ジャパン公式サイト

「アウディ Q6 e-tron」を動画でチェック!

アウディのミドルサイズ電動SUV「Q6 e-tron」についに試乗できる僥倖を得た。新型ポルシェ・マカンとプラットフォームを共有するQ6 e-tronはアウディらしい走りを有しているのか? スポーツグレードのSQ6 e-tronをメインに試乗記をお届けしよう。

フル電動ミドルSUV「アウディ SQ6 e-tron」に試乗して感じた「アウディに変革をもたらす可能性」

アウディとポルシェが共同開発したBEV専用プラットフォーム「PPE」を採用したQ6 e-tron。Q4とQ8の間を埋めるアウディにとって重要なモデルとなる電動SUVだ。最新テクノロジーが満載されたQ6 e-tronとはいかなるSUVなのか? スポーツモデルとなるSQ6 e-tronをメインに、その驚くべき性能をお伝えしよう。(GENROQ 2024年9月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…