目次
Ferrari Challenge Japan
小山美姫が2戦連続のポールトゥウィン

今シーズンから「296 チャレンジ」で争われるワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ」。ジェントルマンレースらしく、ドライバーのスキルに併せてクラス分けされる。まずは上位クラスのトロフェオ・ピレリとエントリークラスのコッパ・シェルに分けられ、さらにそこからエキスパートとアマチュア(Am)に分けられて、都合4クラスが用意される。土曜のレース1に続いて、日曜にレース2が、F1日本GPが開催される鈴鹿サーキットで行われた。
トロフェオ・ピレリは前日に開催されたレース1で圧倒的な速さを見せた小山美姫が、レース2でもセーフティカー予選2位の猪爪杏奈との差を見つつ、ペースを調整する余裕を見せて、2戦連続のポールトゥウィンを達成した。スポット参戦のため次戦以降は未定だが、フル参戦すればチャンピオン候補となるだろう。3位はレース1で2位に入った植松忠雄だった。
5台が出走したトロフェオ・ピレリAmは、フェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパにも参戦し、コッパ・シェルAmでクラスチャンピオンを獲得したMotohiko Isozakiが危なげない走りでポールトゥウィンを達成した。レース1で単独スピンを喫して優勝を逃しただけに嬉しい296 チャレンジ初優勝となった。2位はこのラウンド1でデビューしたYamatatsuが入った。
コッパ・シェルでもハイレベルな走り


4台が出走したコッパ・シェルは、Phil Kimがレース1と同じく、トロフェオ・ピレリAmでも通用する完璧な走りを見せた。2位に20秒以上の差をつける圧巻の走りを見せて、2戦連続のポールトゥウィンを達成した。コッパ・シェルAmはレース1で悔しい2位に終わったRyutaro Saitoが今シーズン初優勝を遂げた。昨シーズン僅差の2位に終わったので今シーズンこそしっかりとチャンピオンを狙っていきたいと語った。
レース2で早速雨のレースを行ったフェラーリ・チャレンジ・ジャパンだが、296 チャレンジは雨でも扱いやすく、多くのジェントルマンドライバーが安心してレースを楽しめたと語っていたのが印象的だった。ラウンド2は、5月24〜25日に九州・大分のオートポリスで開催される。