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e-CUPRA ABT XE1
英国で行われた最終戦はファイナルに進めず
セアトのスポーツブランド「CUPRA（クプラ）」とのコンビネーションでエクストリームEに参戦するドイツのチューナーABT（アプト）は、ドライバーにDTMやラリークロスで活躍するマティアス・エクストロームと、ドイツ出身のラリーレイドドライバーであるユタ・クラインシュミットを起用。ふたりは最高出力400kW（550ps）を発揮する100％電動オフローダー「e-クプラ ABT XE1」をドライブした。
初開催となった今年度は中南米で新型コロナウイルス（COVID-19）の感染拡大を受け、当初予定していたアルゼンチンでの開催が延期になり、2021年12月18～19日にイギリス南岸のドーセット州ボビントンを舞台に最終戦「ジュラシックXグランプリ」が開催された。
ABT クプラ XEチームは、10月23～24日にイタリアのサルディニア島で開催された第4戦アイランドXPで2位表彰台を獲得。最終戦はファイナルに進めなかったものの、シリーズランキング5位で最初のシーズンを終えた。また、初代シリーズ王者はモリー・テイラーとヨハン・クリストファーセンのコンビで参戦した、ロズベルグXレーシングが輝いている。
地球レベルの環境問題の解決を目指すシリーズ
サステナブルなモータースポーツシリーズ「エクストリームE」は、気候変動により、世界中の生態系に起こっている様々な問題への関心を高めるべく立ち上げられた。100%電動バギーによるレースを世界中の自然を舞台に開催することにより、様々な問題に光を当てて積極的な問題解決を促そうという目論見だ。また、参戦チームやドライバーはレースウイーク中に様々な環境保全運動にも参加している。
マティアス・エクストロームは初開催のエクストリームEについて「この新しいシリーズは、これまでになかったレーススタイルを採用し、同時に世界中で大きな課題となっている環境問題を浮き彫りにすることとなりました。私自身としても、非常にエキサイティングな1年になりました」と、コメントした。
初年度はサウジアラビア、セネガル、グリーンランド、サルディニア、英国で全5戦を開催したエクストリームEは、2022年シーズンを2月からスタートする予定だ。
