メルセデスAMG G 63をベースにしたAMG生誕55周年アニバーサリーモデル登場

Gクラスに限定仕様「G 63 エディション55」が登場!AMGの55周年を祝う特別なメルセデス・ベンツ

メルセデスAMG G 63 “エディション55”のフロントビュー
AMGの生誕55周年を記念する特別仕様車、メルセデスAMG G 63 “エディション55”。欧州では2022年3月22日に販売をスタートし、10月まで注文を受け付ける。
メルセデスAMGは、2022年3月22日に特別仕様車「G 63 “エディション55”」を発売した。メルセデス・ベンツが誇る高性能車づくり集団として、55年の歴史を刻んできたAMGのアニバーサリーを祝う記念モデル。また、AMG生誕55周年を迎えた2022年に、さらなるサプライズを予定していることも明らかにした。

55年前に2人の男が立ち上げたAMG

メルセデスAMG G63 “エディション55”のインテリア
メルセデスAMG G 63 “エディション55”のインテリア。黒と赤を基調にしたインテリアには、専用のステアリングホイールやフロアマットなどが採用されている。

“戦うエンジニア集団”、AMGが生誕55周年を迎えた。AMGの3文字を冠したアファルターバッハが放つハイパフォーマンスカーは、サーキットでも公道でも、“ペトロールヘッド”の血を沸き立たせ続けてきた。

「1967年、高性能車向けのエンジンを作るため、当時最先端の設備を携えたスタートアップを2人の男がスタートしました。2022年現在、非常に高い技能を備えた従業員数は2000名を超えています。メルセデスAMGが刻んできた55年の歴史は、本当に素晴らしいものです。Gクラスにも同じことが言えます。同車は、40年以上にわたって独自の道を歩み続け、己に忠実であり続けてきました」とメルセデスAMG GmbHのフィリップ・シーマーCEOは説明し、次のように続けた。

「たとえフル電動仕様となってもGクラスがその個性を失うことがないように、電動化時代を迎えたとしても、アファルターバッハが生むドライビングパフォーマンスの特質は変わることがありません。次の55年に向けて出発した我々の道のりは、創業者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとエアハルト・メルヒャーが当時自らに課したタスクがそうであったように、きっとエキサイティングでチャレンジングなものになるでしょう」

AMG専用の高品質なボディカバーも付属

メルセデスAMG G63 “エディション55”のリヤビュー
メルセデスAMG G 63 “エディション55”のリヤビュー。ボディカラーはオブシディアンブラックメタリック、もしくはオパライトホワイトブライトから選択可能。各部パーツをブラック仕上げとする「ナイトパッケージ」も装備している。

「G 63 “エディション55”」は、AMG生誕55周年を記念して2022年3月22日に欧州で発売された。

ボディカラーはオブシディアンブラックメタリック、もしくはオパライトホワイトブライトの2色設定。足元には、クロススポークデザイン&マットグレイペイントの22インチ鍛造ホイールを装着する。加えて「AMGナイトパッケージ」、「AMGナイトパッケージII」を採用。各部のブラックパーツが全体の印象をさらに引き締めている。また、クローム仕上げの給油キャップにも“AMG”ロゴを刻み込むなど、細部までこだわりが光る仕様だ。

インテリアは大胆なブラック×レッドの2トーン基調。自発光式のAMGロゴ入りスカッフプレートや、“Edition 55”のレタリングを織り込んだ専用の高品質なフロアマットを採用するとともに、“55”の数字が刻まれたステアリングホイール(DINAMICA製)も装備している。さらに、ツヤ消し仕上げのカーボン素材も室内の随所でAMGらしいムードを演出する。

また、屋内用ボディカバー「AMG インドアカーカバー」も付属。静電気を防止するフランネル地のインナーに、耐久性に優れた合成繊維のアウターを組み合わせた高品質な仕上がりが特徴だという。

特別仕様車「G 63 “エディション55”」は2022年3月22日より欧州で販売をスタートし、10月まで注文を受け付ける。現時点(2022年3月)では、日本での販売についてはアナウンスされていない。

AMG独自のピュアEVも近く登場予定

1971年のスパ フランコルシャンを走るAMG 300 SEL 6.8
AMGが鍛えあげたハイパフォーマンスモデルは、モータースポーツシーンでも数々の栄光を勝ち取ってきた。写真は1971年のスパ フランコルシャンを走るAMG 300 SEL 6.8。

1967年にハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとエアハルト・メルヒャーが立ち上げたAMGは、モータースポーツ界で数々の輝かしい戦績を築くとともに、いくつものユニークなロードカーを手掛けてきた。現在はメルセデス・ベンツグループAGの完全子会社として、ハイパフォーマンスなスポーツモデルづくりを行っている。

現行ラインナップは50車種を超え、下は2.0リッターの直列4気筒ターボの306馬力から、上は先進のハイブリッド機構が放つ843馬力まで、幅広いパワーレンジを誇る。最新型のSLがAMG専用モデルとなったことも話題になっている。

パワートレインは4気筒、6気筒、8気筒の内燃機関に加え、F1テクノロジーを活用した独自のハイパフォーマンスハイブリッド機構「E PERFORMANCE」も導入。また、EV専用プラットフォーム「EVA2」をベースにしたフル電動サルーン「EQS 53 4マティック+」も登場している。さらに、新しい電動モデル向けアーキテクチャー「AMG.EA」を用いたAMG独自のピュアEVも近く登場する予定という。ちなみに、2021年におけるAMG車の出荷実績は14万5979台と、16.7%の成長を記録した。

世界に1台のAMG G63はオークションへ

メルセデスAMG G 63 PALACE Editionのフロントビュー
英国のスケートボード&ストリートブランド「PALACE SKATEBOARDS」とメルセデスAMGがコラボレーションし、ワンオフで作り上げたメルセデスAMG G 63 PALACE Edition。都市・東京をモチーフにしたアートカーは、ボディの両サイドに疾走する馬があしらわれている。

Gクラス初のAMGモデルは1999年に登場した。G 55 AMGは354hp/525Nmを発生する5.5リッターV型8気筒自然吸気ユニットを搭載し、Gクラス人気を大いに勢いづけた。2002年には6.3リッターV12自然吸気ユニットを積んだG 63 AMGが誕生。444hp/620Nmという圧倒的なパフォーマンスを携えた当時史上最強のGクラスとして新しいスタンダードを築きあげた。

現行Gクラスのフラッグシップモデルは、585hp/850Nmを発生する4.0リッターV8ツインターボを搭載するG 63。先ごろは、同車をベースにしたワンオフモデル「G 63 PALACE Edition」が公開されて大きな話題を呼んだばかりである。これは英国のスケートボード&ストリートブランドの「PALACE SKATEBOARDS」とメルセデスAMGがコラボレーションしたプロジェクトで、世界に1台のGクラスの購入権をオークションを通じて販売するという試み。ちなみに最低落札金額は4800万円で、入札期間は2022年3月22日〜4月12日23時59分まで。希望者は専用サイトを通じてオークションに参加することができる。売上金の一部は2000年にダイムラーAGとリシュモン・グループが共同で設立したローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団に寄付されるという。

【関連リンク】
メルセデス AMG G 63 PALACE Edition スペシャルサイト
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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…