目次
Czinger Hyper GT
大人4名が高速移動可能なグランツーリスモ
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするスタートアップメーカー「ジンガー・ビークルス」は、ハイブリッド・ハイパースポーツの高速仕様「21C V MAX」を発表。さらにサプライズとして、将来のデザイン アイデンティティを予告するコンセプトカー「ハイパーGT」が公開された。
ハイパーGTは、これまでのクーペの常識を覆し、パフォーマンスを犠牲にすることなく、大人4名がラグジュアリーなハイスピードドライブを可能にする、グランドツーリングカーとして開発された。コンベンショナルな2ドアクーペスタイルを持ち、すぐにでも発売可能だと思わせる、現実感のあるデザインが採用されている。
21C V Maxのテールデザインを踏襲
ハイパーGTは、先駆的なテクノロジーがクラシカルなクーペのプロポーションと融合し、明快かつ大胆な存在感を発揮。乗降性と視認性に優れた、大型ガルウイングドアが採用された。
フロントセクションは、アグレッシブなプロポーションに、機能的なヘッドライトを組み合わせた、個性的なデザインをチョイス。一方、リヤセクションは今回同時発表された「21C V Max」のデザイン言語を踏襲し、エアロダイナミクスを活かしたフォルムが再現されている。
ハイパーGTは、ジンガー・ビークルスが独自に展開する「ヒューマン・AI」デザインや、オートメーション・アッセンブリなど、持続可能な開発・製造システムを活用して誕生した。シャシー構造は軽快なドライブを可能にすべくパワーウェイトレシオを最適化。パワートレインの詳細は発表されたなかったものの、21Cと同じく、自社開発のハイブリッドシステムが搭載されるという。
セグメントを再定義する新モデルを投入
クエイル・モータースポーツ・ギャザリング2022のジンガー・ビークルス・エリアには、共同設立者であるケビン・ジンガーとルーカス・ジンガーが、絶え間なく訪れたゲストに対して、待望のニューモデルに対するプレゼンテーションを行った。
彼らは終日、オーナーやディーラーから投げかけられた様々な質問に答えている。CEOを務めるケビン・ジンガーは、ジンガー・ビークルスの現状について次のようにコメントした。
「ジンガー・ビークルスは、最高速、公道やサーキットにおけるライバルの追随を許さない走行性能、そして時代を超えたエレガンスを提供します。私たちは今後何世代にもわたって自動車製造を根本的に変えていく存在となるでしょう。未来は10年、20年、30年先のことではありません。未来は“今”なのです」
「今後、私たちはこのハイパーGTをはじめ、セグメントを再定義する新たなモデルを導入します。シンガーを現代の偉大なアメリカンブランドとして、確立することを楽しみにしています」と、ルーカス・ジンガーは付け加えた。