目次
北米市場における500e販売の鍵に
アメリカ・ネバダ州ラスベガスを舞台に毎年1月に開催される、世界最大規模の電子機器見本市「CES 2023」において、フィアットはフル電動モデル「500e」を展示した。1年前のロサンゼルス・オートショーにおいて、フィアットは北米市場における新型フィアット500eの販売を正式発表している。
今回、初公開された自動車用インタラクティブ・ショールーム「フィアット・メタバース・ストア」が、北米における500eの販売プラットフォームとなる。フィアット・メタバース・ストアは、これまで実在のショールームでの対面販売が基本だった自動車分野において、革新的なカスタマー体験を提供することになる。
この仮想現実空間を活用したショールームは、フィアットとマイクロソフト(Microsoft)、タッチキャスト(Touchcast)とのパートナーシップによって開発。今回のCESの参加者は、マイクロソフト・ブースにおいて、実際にバーチャルショールーム技術を実際に体験することができる。
イタリアで先行導入されたメタバース・ストア
フィアット・メタバース・ストアは、2022年12月からイタリアにおいて先行導入。この仮想現実空間では、シンプルかつ没入感のあるブランド体験が提供されている。店内ではカスタマー自身がフィアット 500の内外装をチェックし、装備や仕様を決定。さらに購入にまで進むことが可能。今回、イタリアで大好評を得たバーチャルショールームが、北米においても導入されることが決まった。
フィアット・メタバース・ストアは、スマートフォン、タブレット、パソコンからアクセスが可能。このストアへの入店は専用のVR(バーチャルリアリティ)ヘッドセットや、追加のハードウェアはソフトウェアは不要となっている。