ロールス・ロイスとカルガモの密な関係

ロールス・ロイスがカリナンでカルガモを迎え入れた理由とは?

親鳥からはぐれた7羽のカルガモが無事に成長し、ロールス・ロイスのグッドウッド本社を住処に
親鳥からはぐれた7羽のカルガモが無事に成長し、ロールス・ロイスのグッドウッド本社を住処に
親鳥からはぐれた7羽のカルガモが、ロールス・ロイスの本拠地グッドウッドに住むことになった。カルガモは雛鳥の時に、本社のセキュリティチームによって発見・救助。地元のブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルの医療スタッフが、成鳥になるまで育てている。

地元の野生動物保護施設で成鳥まで育成

親鳥からはぐれた7羽のカルガモが無事に成長し、ロールス・ロイスのグッドウッド本社を住処に
7羽の雛鳥は、グッドウッドの敷地内で発見された後、地元の野生動物保護施設ブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルで育成。無事に全羽が野生へと戻されることになった。

ロールス・ロイス・モーターカーズは、ウェスト・サセックス州グッドウッドにある42エーカーの敷地に、地元の野生動物病院で保護・飼育されていた15羽のカルガモとアヒルたちを迎え入れた。

この中の7羽のカルガモは、今年の4月に母鳥がいない状態でロールス・ロイスのグッドウッド本社の駐車場をさまよっているところを、警備員のジェームズ・カフリーが発見。彼は数時間かけて遠くから観察したものの、母鳥は戻ってこなかった。

専門家のアドバイスを受けたカフリーたちセキュリティスタッフは7羽を慎重に捕獲。本社近郊にあるブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルへと運ばれ、無事に成鳥になるまで育てられた。そして今回、地元で保護された8羽のアヒルとともに、ロールス・ロイス本社へと戻ってきた。彼らは、製造工場の冷却システムに組み込まれている池を住処とする。

ブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルのエマ・アシュクロフトは、カルガモやアヒルたちの保護について次のようにコメントした。

「ブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルは、病気や怪我、親とはぐれた野生動物のケアにたゆまぬ努力を続けています。毎年3500頭以上の動物や鳥を受け入れ、治療、ケア、リハビリを行い、本来の姿である野生に帰すことを目指しています」

「動物や鳥たちが野生へと戻り、自然環境の中で成長していく姿を見るといつも信じられない気持ちになります。今回、ロールス・ロイスのチームが母鳥がいない7羽の小さなマガモの雛鳥・・・生後約48時間ほどを連れてきてくれました」

「彼らは私たちにアドバイスを求め、一定期間状況を観察した後、ブレント・ロッジでより安全に過ごすことができると判断されました。数ヵ月間飼育し、野生へと帰る準備を整えた後、こうやって発見された池に戻すことができました」

グッドウッドへはロールス・ロイス カリナンで移動

親鳥からはぐれた7羽のカルガモが無事に成長し、ロールス・ロイスのグッドウッド本社を住処に
今回、カルガモとアヒルたちのブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルからグッドウッド本社への移動は、ロールス・ロイス カリナンが使用されている。

15羽の鳥たちは、ブレント・ロッジ・ワイルドライフ・ホスピタルからグッドウッドの本社まで、ロールス・ロイス カリナンに乗って移動。あらためてラグジュアリーSUVの広大な居住スペースを活かすことになった。カリナンが誇る560リットルのラゲッジスペースを表すのに「今後は『リットル』と『ダック』を併用すべきだ」という議論が社内では起こっているという。

ロールス・ロイス・モーターカーズの企業関係責任者のアンドリュー・ボールは、グッドウッドで暮らすことになったカルガモたちについて、次のようにコメントしている。

「ロールス・ロイスは、42エーカーの敷地を多くの野生動物と共有できることを光栄に思っています。私たちは、植物、鳥、動物のために安全な生息地を提供するために多大な努力を続けています。時折、今回のように命を救うチャンスが訪れることもあります」

「この物語が、私たちのビジネス全体の人々の心を動かし、このように幸せな結末を迎えられたことを嬉しく思います。ジェームズ・カフリーをはじめとするセキュリティチームの機転や判断、思いやりによって、カルガモの雛鳥たちを助けることができました。そして、あらためてブレント・ロッジの医療チームの素晴らしい働きに感謝します」

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部