メルセデス・ベンツ・ミュージアムが2台のレーシングカーを追加展示

ドイツの「メルセデス・ベンツ・ミュージアム」がカール・ベンツ時代の貴重なレース車両を公開

メルセデス・ベンツによって2019年に復元された「SSKL アヴス レーシングカー」も、常設展示に加えられた。
メルセデス・ベンツによって2019年に復元された「SSKL アヴス レーシングカー」も、常設展示に加えられた。
ドイツ・シュトゥットガルトの「メルセデス・ベンツ・ミュージアム(Mercedes-Benz Museum)」では、1886年にカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーによって発明された最初の自動車をはじめとする160台の貴重な車両と、合計1500点にも及ぶ貴重な資料が常設展示されている。今回、新たに2台の貴重なレーシングカーが常設展示に加わった。

2台の貴重なレーシングカーを常設展示に追加

今回、新たに展示されることになった、貴重な1910年製「ベンツ “プリンツ・ハインリッヒ” スペシャル ツーリングカー」。
今回、新たに展示されることになった、貴重な1910年製「ベンツ “プリンツ・ハインリッヒ” スペシャル ツーリングカー」。

レジェンド・ルーム7「シルバーアローズ、レースと記録更新(Silver Arrows – Racing and Records )」セクションにおいて、新たに2台のレーシングカーが加わった。

1910年製「ベンツ “プリンツ・ハインリッヒ” スペシャル ツーリングカー(Benz “Prinz Heinrich” special touring car)」は、1910年に開催されたプリンツ・ハインリッヒ・ファールト・コンテストに出場したレーシングカーで、世界に2台しか存在しない「ベンツ&シー(Benz & Cie)」製オリジナル車両のひとつ。デュアルイグニッションや4バルブ技術など、当時の最先端技術が搭載されている。

もう1台は、1932年製「メルセデス・ベンツ SSKL アヴス レーシングカー(Mercedes-Benz SSKL Avus racing car)」。 空力的に最適化されたボディワークが導入されており、ベルリンで開催されたインターナショナル・アヴス・レースにおいて、マンフレート・フォン・ブラウヒッチュが優勝を果たしている。

SSKL アヴス レーシングカーのオリジナル車両はすでに存在しないため、メルセデス・ベンツはアーカイブ資料を用いて2019年にオリジナルに忠実な車両を復元。今回、公開されているのは、この復元車両となる。

特別展『Moving in Stereo』の会期を延長

現在、行われている特別展『Moving in Stereo』では、1910年から現代にかけてドイツで制作された様々なアート作品が展示さている。
現在、行われている特別展『Moving in Stereo』では、1910年から現代にかけてドイツで制作された様々なアート作品が展示さている。

現在、メルセデス・ベンツ・ミュージアムでは常設展示に加えて、大規模特別展『Moving in Stereo』を開催中。展示されているのは、メルセデス・ベンツ・アートコレクションが所有する、1910年から現代にかけて制作された150点以上もの芸術作品となる。

ヴィリー・バウマイスター、アドルフ・ヘルツェル、オスカー・シュレンマーといった、ドイツを代表する古典から、クレマン・コギトール、アリア・ファリド、カオ・フェイ、ハリス・エパミノンダといった国際的な若手アーティストまで、絵画/スケッチ/彫刻/ライトオブジェクト/写真/インスタレーション/ビデオ作品など、幅広い作品を楽しむことができる。『Moving in Stereo』展は会期が延長されており、2023年9月17日まで開催されることが決まった。

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