ボルボの新型フル電動プレミアムコンパクトSUV「EX30」日本導入

新型フル電動プレミアムコンパクトSUV「ボルボ EX30」が日本導入「北米で9000台受注した注目BEV」

全長4235×全幅1835×全高1550mmは、まさに日本の道路や駐車環境にうってつけのボディサイズ。プレゼンテーションを行うのは、2023年8月に就任したボルボ・カー・ジャパンの不動奈緒美 代表取締役社長
全長4235×全幅1835×全高1550mmは、まさに日本の道路や駐車環境にうってつけのボディサイズ。プレゼンテーションを行うのは、2023年8月に就任したボルボ・カー・ジャパンの不動奈緒美 代表取締役社長
ボルボ・カー・ジャパンが、新型BEV「EX30」日本導入を発表した。日本におけるボルボファンが期待するだろう高い安全性と最先端電動テクノロジーとスカンジナビアン・デザインが組み合わせられたフル電動プレミアムコンパクトSUVである。

Volvo EX30

航続距離は480km以上を予定

ボルボ初のフル電動小型プレミアムSUVとして開発された「EX30」が、早くも日本上陸を果たした。イタリア・ミラノにおけるワールドプレミアからわずか2ヶ月あまりでの発表は、日本市場を高く評価するボルボ本社の姿勢を示している。

ボルボのBEVラインナップ「C40リチャージ」「XC40リチャージ」に次ぐ第3のモデルとなるが、グローバルデビューが先だった大型SUV「EX90」(2024年日本導入予定)に先んじてのデビューを飾った。なにしろ全長4235×全幅1835×全高1550mmは、まさに日本の道路や駐車環境にうってつけのため、ボルボ・カー・ジャパンも一刻も早く導入したかったのだろう。コンパクトながらもホイールベースは2650mmで、例えばフォルクスワーゲン・ゴルフよりも30mm長い。

EX30のプラットフォームは、中国のBEVメーカー、ジーリーを中心に展開するBEV専用のものでポールスター4と共用となる。駆動方式はリヤアクスルのモーターで駆動する後輪駆動。電力量69kWhのNMCバッテリーを搭載し、航続距離は480km以上を予定しているという。最大電力153kWのNMCバッテリーは26分で充電でき、アプリを通じて、アンペア数、最大充電レベル、充電開始タイミングを設定することも可能である。なお、発表会でのプレゼン映像では、欧州最強仕様のツインモーターAWDモデルが最高出力315kW(433PS)、0-100km/h加速3.6秒を誇ると紹介されたが、今回日本に導入予定はないという。

デザインや技術だけでなく工夫を凝らした収納も

トールハンマーヘッドライトなどボルボらしさを維持しつつ、グリルレスのフロントなど新しい挑戦も見られる。ちなみに関係者によると、特徴的なフロントフェイスは映画『スター・ウォーズ』に出てくる、ボバ・フェット(マンダロリアン)をイメージしているという。

室内は、ボルボらしいスカンジナビアン・テイスト溢れるデザインを採用。デザインや技術だけでなく、工夫を凝らした収納も多数確保している。圧巻はダッシュボード前端に配置されたスピーカーでまるでサウンドバーのようだ。従来当然のようにあった、ドアのスピーカー配置を変えて大容量の収納に替えるなど、これまでにない試みが随所に見られる。

北米ではすでに9000台受注

また、サブスクリプションパッケージも月額9万5000円で300台が用意されている。頭金なし、解約の条件も明瞭で、若年層に不利な任意保険も込みなど、若い世代にボルボを試してもらいたいという気遣いが感じられる。

2025年に50%、2030年には100%の電動化率を目標としているボルボだが、すでに2025年の目標は達成しているともいう。何しろ北米でEX30の受注は9000台に達しており、今後の日本も含むグローバル市場における販売動向次第では、更なる前倒しも視野に入ってきているようだ。

日本における販売開始は11月中旬を予定。年内に2000台の受注を予定しているというが、北米でのヒットぶりから、本邦でも大いに盛況が予想される。

車両本体価格

ボルボ EX30 559万円

新型フル電動コンパクトプレミアムSUV「EX30」のエクステリア。

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