【WEC】BMW2024年「M ハイブリッド V8」「M4 GT3」投入

戦国時代到来のWECハイパーカークラスにBMWが「M ハイブリッド V8」2台ワークス参戦

2023年シーズンはIMSAに投入された「BMW M ハイブリッド V8」。2024年シーズンはWECにも2台が投入される。
2023年シーズンはIMSAに投入された「BMW M ハイブリッド V8」。2024年シーズンはWECにも2台が投入される。
FIA世界耐久選手権(WEC)は、2024年シーズンの開幕戦「カタール1812kmレース」のエントリーリストを発表した。BMW M モータースポーツは、WECデビュー戦となるカタールに2台のBMW M ハイブリッド V8と2台のBMW M4 GT3を投入する。

BMW M Hybrid V8

残りのワークスドライバーは後日発表

2024年シーズン、WECに2台体制で参戦するBMW M チームWRTは、ドリス・ヴァントール(写真)とシェルドン・ヴァン・デル・リンデの起用を発表。残り4名は後日発表される。
2024年シーズン、WECに2台体制で参戦するBMW M チームWRTは、ドリス・ヴァントール(写真)とシェルドン・ヴァン・デル・リンデの起用を発表。残り4名は後日発表される。

開幕戦カタールの公式エントリーリストの発表により、ハイパーカークラスとLMGT3クラスの両方に、BMW M チームWRTが参戦することが明らかになった。BMW M チーム WRTはベルギーを拠点とし、2台のBMW M ハイブリッド V8と、2台のBMW M4 GT3で2024年シーズンを戦う。

現時点でドライバーラインアップは、BMW M ハイブリッド V8 15号車がドリス・ヴァントール、20号車がシェルドン・ヴァン・デル・リンデ、BMW M4 GT3 31号車にアウグスト・ファルフス、46号車にバレンティーノ・ロッシの4名が発表された。

BMW M チームWRTの追加ドライバーは後日発表される予定で、ヴァントールとヴァン・デル・リンデに加え、2台のBMW M ハイブリッド V8にそれぞれ2名のワークスドライバーが追加される。エントリーリスト発表を受けて、ヴァントールは新たなチャレンジに興奮を隠さない。

「BMW M モータースポーツのWECプログラムに参加できることをうれしく思います。耐久レースのトップカテゴリーへの参戦は、私にとって夢の実現です。当然、良い結果を残すことが目標になります。すでにテストを行っていますし、開幕までにはさらに進化できるはずです」

「素晴らしいシーズンスタートとするため、モチベーションが漲っています。そして、この重要なプログラムに参加できることを、あらためて誇りに感じています。BMW M モータースポーツと、私のキャリアの節目を支えてくれたすべての人に感謝したいです。今は、ミュンヘンに美しいトロフィーを持ち帰るため、ハードワークを続けることになるでしょう」

念願のWECフル参戦を果たすロッシ

2023年シーズン、BMW M4 GT3で様々なレースを走った2輪王者のヴァレンティーノ・ロッシがWECへのフル参戦を果たす。
2023年シーズン、BMW M4 GT3で様々なレースを走った2輪王者のヴァレンティーノ・ロッシがWECへのフル参戦を果たす。

9度のMoto GPチャンピオンに輝いたロッシは、自身のアイコンである「46」のナンバーを掲げ、BMW M4 GT3で新たなチャレンジをスタートする。ロッシは2023年にサルト・サーキットで開催された「ロード・トゥ・ルマン」に参戦し、2レースのうち1レースで優勝を飾った。

4輪レースの世界選手権参戦に向けて、ロッシは次のように意気込みを語った。

「WEC参戦が実現したことに興奮しています。ヨーロッパだけでなく、世界各地を転戦するレースに参戦することは、私にとって大きなステップアップになるでしょう。2023年シーズン、BMW M4 GT3で戦ったことで、マシンにはかなり慣れることができました」

「ただ、3名のドライバーでチームを組んで参戦するWECのフォーマットは、私にとって新たな挑戦となります。マシンやチーム、そして私自身も含めて悪くないポテンシャルを発揮できるはずです」

2023年のWECにデビューし、ル・マン24時間レースで総合優勝を飾ったフェラーリ 499P。2024年は1台増えた3台体制で参戦する。

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