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BMW M Hybrid V8
残りのワークスドライバーは後日発表
開幕戦カタールの公式エントリーリストの発表により、ハイパーカークラスとLMGT3クラスの両方に、BMW M チームWRTが参戦することが明らかになった。BMW M チーム WRTはベルギーを拠点とし、2台のBMW M ハイブリッド V8と、2台のBMW M4 GT3で2024年シーズンを戦う。
現時点でドライバーラインアップは、BMW M ハイブリッド V8 15号車がドリス・ヴァントール、20号車がシェルドン・ヴァン・デル・リンデ、BMW M4 GT3 31号車にアウグスト・ファルフス、46号車にバレンティーノ・ロッシの4名が発表された。
BMW M チームWRTの追加ドライバーは後日発表される予定で、ヴァントールとヴァン・デル・リンデに加え、2台のBMW M ハイブリッド V8にそれぞれ2名のワークスドライバーが追加される。エントリーリスト発表を受けて、ヴァントールは新たなチャレンジに興奮を隠さない。
「BMW M モータースポーツのWECプログラムに参加できることをうれしく思います。耐久レースのトップカテゴリーへの参戦は、私にとって夢の実現です。当然、良い結果を残すことが目標になります。すでにテストを行っていますし、開幕までにはさらに進化できるはずです」
「素晴らしいシーズンスタートとするため、モチベーションが漲っています。そして、この重要なプログラムに参加できることを、あらためて誇りに感じています。BMW M モータースポーツと、私のキャリアの節目を支えてくれたすべての人に感謝したいです。今は、ミュンヘンに美しいトロフィーを持ち帰るため、ハードワークを続けることになるでしょう」
念願のWECフル参戦を果たすロッシ
9度のMoto GPチャンピオンに輝いたロッシは、自身のアイコンである「46」のナンバーを掲げ、BMW M4 GT3で新たなチャレンジをスタートする。ロッシは2023年にサルト・サーキットで開催された「ロード・トゥ・ルマン」に参戦し、2レースのうち1レースで優勝を飾った。
4輪レースの世界選手権参戦に向けて、ロッシは次のように意気込みを語った。
「WEC参戦が実現したことに興奮しています。ヨーロッパだけでなく、世界各地を転戦するレースに参戦することは、私にとって大きなステップアップになるでしょう。2023年シーズン、BMW M4 GT3で戦ったことで、マシンにはかなり慣れることができました」
「ただ、3名のドライバーでチームを組んで参戦するWECのフォーマットは、私にとって新たな挑戦となります。マシンやチーム、そして私自身も含めて悪くないポテンシャルを発揮できるはずです」