プラス300mmの恩恵! 積載力を大幅アップする「ハードカーゴ ゲート」を装着しちゃいます!!【ハイゼットトラックジャンボ オーナーレポート vol.4】

ついにはじまった僕のハイゼットトラックジャンボ生活!! 購入時にはすでに15インチホイールや4cmリフトアップなどのカスタムが施されていたが、さらにオーディオや フューエルフラップなどの追加カスタムを実施したのが前回まで。そして今回、あの大物カスタムパーツを装着しちゃいます!!

意外と広いハイゼットトラック”ジャンボ”の荷台

ハイゼットトラックジャンボ(以下、ジャンボ)はご存知のとおり、運転席の後ろ側にスペースがあり、シートを倒したり、ちょっとした荷物を置けるようになっている。窮屈さを感じさせない広々とした車内が最大の魅力なのだが、その代わり、当然ながら荷台は通常の軽トラよりも狭くなっている。

ちなみに通常のハイゼットトラックの場合、
荷台フロア長:2030mm
荷台長:1940mm
対してジャンボは、
荷台フロア長:1990mm
荷台長:1650mm
ジャンボはキャビン下側にスペースがあるので、荷台フロア長こそ40mmしか変わらないが、荷台長は290mm……約30cmの差がある。
たかが30cm、されど30cmである。

ところが、じつはジャンボの後方アオリは約30cm。アオリを水平状態にすれば、スペック上はハイゼットトラックと同じ広さの荷台になるというわけだ。いや、キャビン後方のスペースも入れれば、ハイゼットトラックより広い!
(ここで「ハイゼットトラックもアオリを下げれば、ジャンボより広くなるよ」なんて野暮なことは言わないようにw)

ともかく、アオリである。ジャンボの唯一の弱点を補うにはアオリを下げればいいのだ。
ちなみに積載物は「自動車の車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さを超えてはみ出さないこと」(道路交通法より)とある。つまり、我がジャンボの場合、全長は3395mm。ということは車体の前方と後方、それぞれ339.5mmまでははみ出ても良いということ。先述のとおりジャンボのアオリは約30cmなので、アオリを水平にした状態で、その範囲内で荷物を積んでも違反とはならない。
というか、そもそもメーカーもその辺のことは考えてアオリの長さを設定しているようだ。ま、アオリを水平に固定するためのチェーンが標準装備されているからね(一部仕様には装備なし)……当然計算されているのだろう。

荷物の落下を防ぎ、ギア感もアップするカスタムパーツ

というわけで、荷台の広さ問題は解決!! ……でいいのか!? 
バイクは固定しているからいいものの、走っているうちにブーツやヘルメットなどの荷物が後ろにズレていって、なんだか落っこちそう。そして何より、チェーンで固定しただけの状態って、なんだか締まりが悪い。
そう、はっきり言って、格好がよろしくない!!

たかが軽トラ、されど軽トラということで、わざわざカスタムされたジャンボを購入し、さらにフューエルフラップでプチドレスアップ!! 我ながら、そのスタイリングに惚れまくっているジャンボなのに、「バイクを積んだら格好よくない」なんてことになってしまったら、それこそ魅力半減である。
むしろジャンボの本領はバイクを積んでいる時である。その時こそ、このクルマが最もかっこよい時でなければならないのだ!
じゃ、どうするか?

「HARD CARGO GATE」4万9500円(税込)https://www.h-cargo.com/

はい、購入しました……それが上の写真にある「ハードカーゴ ゲート」。
パウダーコート仕上げのぶっといパイプが存在感抜群で、アオリを下げた状態でもジャンボのギア感が損なわれないどころか、むしろアップするという逸品。
しかも嬉しいことに、車種専用設計なので加工なしで装着可能。早速、自分で装着することにした。

完全ボルトオン設計で取付けカンタン!

まずはゲート本体に取付ステーを装着する。ワッシャーはウェーブタイプが付属していて、緩みにくいように設定されているのが嬉しい。
左右のアオリには写真のようにプラスチック製パーツが装着されている。これを2つとも外す。
外したパーツをラジオペンチでカット。
写真の部分だけを、両面テープで貼りつけて元に戻す。
左右のアオリに付属の削り出しボルトを取り付ける。重要なパーツなので確実に締め込まなければならないのだが、写真のとおり、奥まった場所にあるのでナットを入れづらい……。
そこで、あらかじめメガネレンチにナットをセットし、テープなどで固定しておくと作業しやすいとのこと。……と、説明書には書いてあったが、それでもなかなか大変だった(苦笑)。
なんとかかんとか……削り出しボルトの取付完了!
続いて、後方アオリのロックハンドル(左右2つ)を外す。
これが外したロックハンドル。ちなみにハンドルもボルトも再使用するので、なくさないように!
チェーンは使わないので、このタイミングで外してしまう。
ゲート本体を引っ掛ける箇所に付属のコの字ラバーを挟み、ゲートを設置。
先ほど外したロックハンドルとゲート本体を純正ボルトで締め込めば、装着は完了!!

削り出しボルトの装着だけ少し手こずったが、それ以外はカンタン! 作業は30分ほどで終わらせることができた。

無骨なリアビューが完成!

チェーンで固定しただけの状態とは打って変わって、真っ黒のパイプがなんとも無骨! ギア感に溢れるリアビューとなった。
もちろん見た目だけでなく、パイプが搭載した荷物の落下をしっかりガード。実用性の高さも期待大!!
アオリの大きさに合わせた専用設計だから、収まりも良い。

本体の取付ステーと左右のアオリに装着した削り出しボルトでゲートを固定。はじめは固くて固定が大変だったが、何度かアオリの固定と解除を繰り返すうちにやわらかくなってきた。

ゲートを装着したままでアオリを畳めるのもポイント。もちろん車検対応なので、普段はこのままでOKだ。
アオリを閉じるとゲートが上に被さった状態になるので、荷物を下に入れておける。完全な蓋とはいえないが、ちょっとだけ安心感が増す。
こうして、ますます格好良くなってしまった我がジャンボ!! 次回は高くなった積載力を試すべく、実際にバイクを積んでみようと思う。

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著者プロフィール

佐賀山敏行 近影

佐賀山敏行

学生時代からの乗り物好きが高じて、 雑誌『カスタムバーニング』やムック『ハーレー・バガースタイル』な…