日産自動車が木曽岬町(三重県)と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害に強いまちづくりに関する連携協定」を締結

日産自動車及び三重日産自動車は3月16日、木曽岬町(三重県桑名郡)と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害に強いまちづくりに関する連携協定」を締結した。

災害を起因とする停電発生時は日産リーフ等のEVを無償で貸与。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」としては213件目の取り組み

この協定は「走る蓄電池」となる電気自動車(EV)の普及や脱炭素化の推進と同時に、木曽岬町で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与するEV「日産リーフ」等から電力供給を行うもので、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては213件目の取り組みとなる。

木曽岬町は、地球温暖化対策をはじめとする環境対策や、防災対策に取り組んでいるほか、持続可能で強靱なまちづくりを目指し、SDGs達成に向けた取り組みにも積極的だ。

一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言し、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と、木曽岬町の環境・防災対策やSDGs達成に向けた取り組み、双方の取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害に強いまちづくりに関する連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要と主な連携内容】
・木曽岬町及び日産自動車、三重日産自動車は、平常時もEVの普及を促進するほか、町のイベントで使用する電力をEVから供給することで、EVの「走る蓄電池」としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
・木曽岬町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備しているEV「日産リーフ」等を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、町民の生命及び身体の安全を守る。
「日産リーフ」を活用した脱炭素化、強靱化イメージ図

木曽岬町は来年度、公用車としてEVを導入する予定で、今後も環境に配慮したEVの普及を推進し、環境・防災力の向上を目指していく。

日産自動車と木曽岬町は同協定締結を機に、EVを活用した環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進するとともに、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素社会実現、SDGs達成に向けて、さらに連携を強化していく方針だ。

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