チーム・ドルーピー、GR86で挑んだD1筑波ラウンドでDUNLOP DIREZZA β02の新たなる魅力を知る【D1GP TSUKUBA DRIFT】

2023年「グランツーリスモD1グランプリシリーズ」は、6月24〜25日、快晴の筑波サーキットで開催された。今年4年振りのD1GPに挑戦している名門チーム・ドルーピーは、GR86にDUNLOP DIREZZA β02を装着して第3戦と第4戦に挑んだ。果たして、その結果は?
Photo:サンプロスD1事務局

GR86のステアリングを握るのは石川隼也。開幕戦ではドライ路面での運動性能をより追求したハイグリップスポーツタイヤDUNLOP DIREZZA β02に大きな手応えを得ていたが、筑波では金曜日の練習走行で突然のアクシデントに見舞われてしまった。エンジンブローが引き金となり、スタート地点の車両待機エリアで火災が発生したのである。

車両火災などの災難が続き、急きょテントの支柱に「盛り塩」を置いた。

この状況について松岡歩監督に話を聞いた。

「今回は希に見る辛い週末でした。テント前の盛り塩を見てください。初日の金曜日にエンジンブローが原因でエンジンから出火してしまいました。スペアでエンジン腰下のパーツは用意していたので、ヘッド周りが生きていれば即修理可能でした。しかし、ヘッドにダメージがあり、在庫がある新潟から急きょバルブなどを取り寄せることになりました」

「なんとかパーツを入手できましたが、金曜日は6人のスタッフとメカニックが夜を徹して修理し、土曜朝7時半のチェック走行に間に合わせることができました。突然の出火によりハーネスも一部燃えたうえ、ブースト調整や電動ファンの修理にも追われました」

チームにとってもメカニックにとっても超過酷なレースウイークとなってしまい、第3戦、第4戦ともポイントを伸ばすことができず、無念にもベスト16に残ることができなかった。

「この週末はずっと修理しっぱなしの状態でした。これが原因でドライバーは走る時間が少なくなりました。我々は本拠地の岡山から自走で筑波に来ていますので、実質2日間連続での徹夜となってしまいました。今回はハードラックの一言に尽きます」

厳しい表情でチームスタッフとミーティングを重ねる松岡歩監督(写真右)。

開幕戦の奥伊吹に続き、リザルトを残すことができなかったチーム・ドルーピーではあるが、DUNLOP DIREZZA β02の新しい魅力を知った週末でもあった。

「筑波はD1再挑戦で初めてのレーシングコースであり、走行距離が長いのが特徴となっています。事前のシミュレーションではタイヤのライフに懸念がありましたが、走ってみてまったく問題ありませんでした。また、開幕戦の奥伊吹でも証明されましたが、今回もタテ・ヨコのグリップやタイヤの持つ剛性、バランスなどが申し分がないことが確認できました。次戦のエビスへ向けてマシンを入念にチェックして万全の態勢で挑み、良い結果を引き寄せたいと思っています」

D1グランプリシリーズ後半戦で見据えている“勝負”へ向けてチーム・ドルーピーとDUNLOP DIREZZA β02は着実に歩み続けている。乞うご期待!

GR86のリアタイヤは新しいサイズの285/35R18を装着。フロントは265/35R18。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部