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新型C-HRは「欧州の顧客をしっかりと念頭に置いて欧州で構想され、高電圧バッテリーユニットの組み立てを含め、欧州のみで生産される」クロスオーバーだ。
パワートレーンは、1.8L直4と2.0L直4のシリーズパラレルハイブリッド、そして2.0L直4+PHEVの3種類を設定する。つまり、プリウスと同じ構成だ。
プラットフォームは、TNGAのGA-Cを使う。前型C-HRも同じくGA-Cだったから、新型バージョンアップしたGA-Cということだろう。これもプリウスと同じだ。
新旧ボディサイズを比べてみよう。
前型C-HR
全長×全幅×全高:4385mm×1795mm×1550mm
ホイールベース:2640mm
新型C-HR
全長×全幅×全高:4360mm×1830mm×1570mm
ホイールベース:2640mm
ホイールベースは、新旧で同じ2640mm。全長はわずかに短くなり、全幅は35mmワイドになった。プロポーションはさほど変わらない。が、受ける印象はかなり違う。前型のデビューが2016年だから、7年で「個性派クロスオーバー」の文法が大きく変わったということなのだろう。もっとも違うのは、タイヤのサイズだ。
新型は大径サイズのタイヤを履く。
前型は225/50R18=外径682.2mm
新型は245/40R20=704.0mm
だから、22mmも新型のほうがタイヤ径が大きい。これが見た目にも表れている。
前型C-HR
新型C-HR
新型C-HRは、プレミアムで洗練された感触と外観を持つインテリアに進化した。すべての操作系をドライバーズゾーンに集中させ、水平基調のインストルメントパネル配置と「ウイング」をデザインテーマとしたという。
ほどよいサイズは新しいデザイン、そしてプリウスと同じ新世代のハイブリッドシステムとPHEVの設定など、非常に魅力的な新型C-HRだが、残念ながらどうやら国内投入はなさそうだ。スタイリッシュに進化したプリウス、あるいは同じホイールベースを持つカローラクロスなど、すでにこのカテゴリー、サイズに有力なモデルを擁するトヨタ。あくまでもC-HRは欧州のためのクロスオーバーということなのだろう。