ランドクルーザーに待望の新型が登場、“本家本流”に極めて接近したライトデューティー系!

新型ランドクルーザーが世界初公開、原点回帰の“250”シリーズ登場!! ヘビーデューティー系の雄、”70″シリーズも堂々の日本再導⼊!

トヨタ新型ランドクルーザー“250”シリーズ発表!
1951年の誕生以来、70数年にわたって世界各地で鍛え、育てられてきたトヨタのランドクルーザー。その新型“250”シリーズが8月2日(日本時間)に世界初公開された。同時に世界中で信頼されているヘビーデューティ系の“70”シリーズの日本再導入も発表となった。

新型のコンセプトの提案者は“あの人”

2023年8月2日(日本時間)、新型“250”シリーズのランクルが世界初公開。

1951年の誕生以来、70数年にわたって「どこへでも⾏き、⽣きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路⾛破性の継承と進化を続けながら、世界各地で鍛え、育てられてきたトヨタのランドクルーザー(以下、ランクルと略)。その新型“250”シリーズが8月2日(日本時間)に世界初公開された。

ランクルは今般のトヨタの分類では、常に最新技術を導⼊しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴン(現行最新は“300”シリーズ)、⾼い耐久性、⾛破性が求められるヘビーデューティーモデル(現行最新は“70”シリーズ)、悪路⾛破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、⼈々の⽣活と実⽤を⽀えるライトデューティーモデル(いわゆる“プラド”系)の3シリーズで展開されてきたが、今回発表の新型“250”シリーズはライトデューティーモデルになるという。つまり新型“プラド”とも言えるのだが、そのコンセプトは明確に“原点回帰”。それゆえに今回の新型は“プラド”を名乗らなかった。

“原点回帰”を旗印に開発された新型“250”シリーズ。

ライトデューティー系モデルは、世代の進化を追うごとに⾼級・豪華な路線にシフトする傾向にあったが、商品の最終責任者である豊⽥章男社⻑(当時)が「ランクルは⼈々の⽣活、地域社会を⽀えるためのクルマであるべきで、より多くの⼈の⽣活を⽀えるライトデューティーモデルはお客様が求める本来の姿に戻す必要がある」という基本的な考え⽅を提⽰。それを受けて開発陣は「TheLand Cruiser : 質実剛健を追求し、お客様の⽣活と実⽤を⽀え、お客様に信頼されるクルマ」という原点回帰の開発コンセプトを定め、ランクルを作り直す精神で開発を進めたという。

ランドクルーザー・シリーズ300、250、70のそれぞれの立ち位置はこうだ。
ボディサイズは大きくなったが、ミラーtoミラーは従来型よりも65mm狭くなっている。
ボディサイズは全長×全幅×全高:4925mm×1980mm×1870mm ホイールベースは2850mm

メカニズムは徹底してブラッシュアップ!

フレームは伝統のラダーフレームだが構造は刷新。

新型“250”シリーズはランクルの中核モデルとして、“300”シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採⽤し、オフローダーとしての基本性能を⼤幅に向上。構造は刷新されているが伝統のラダーフレームが採用されており、フレーム剛性+50%向上、⾞両全体の剛性としては+30%向上。サスペンションは新規開発でフロントがハイマウントのダブルウィッシュボーン、リヤがトレーリングリンク車軸式。悪路⾛破性の指標となるホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)が向上されている。

パワーユニットは仕向け地ごとに様々だが、現状、日本市場では当初はガソリンとディーゼル各1種の予定。

また、従来型以上にランクルの名にふさわしい⼒強い⾛りや環境性能を実現するべく、ランクル初のハイブリッドシステム“T24A-FTS型ガソリン2.4ℓターボ ハイブリッド DirectShift-8AT”からガソリンエンジン“2TR-FE型2.7ℓガソリン 6 Super-ECT”まで5種類のパワートレーンが用意されている。ただし現状で日本導入予定は“1GD-FTV型ディーゼル2.8ℓターボ DirectShift-8AT(最高出力150kW /最大トルク500Nm )”と“2TR-FE型2.7ℓガソリン 6 Super-ECT(最高出力120kW /最大トルク246Nm )”の2種とされている。

内外装は伝統とモダンを融合したデザインを取り⼊れて「ランクルらしさ」を追求。

これらに加え、機能性を追求したパッケージと、伝統とモダンを融合した内外装デザインを取り⼊れて「ランクルらしさ」を追求するとともに、“新世代のランクル”としてオフロード・オンロードを問わず操縦のしやすさや快適性を向上、かつクラストップレベルの先進安全性能も目指されている。

新型ランクル“250”シリーズは、そのシリーズ・ナンバーから見ても「限りなくステーションワゴン(“300”シリーズ)に近づいたライトデューティー系(“プラド”系)」と言うべきモデルになっている。

なお、⽇本では特別仕様⾞“First Edition”を含めて2024年前半の発売予定。車両諸元や価格なども含め、詳細は後日発表。

ハイブリッドは、規制の厳しい北米・中国から。日本は、2.8Lディーゼル/2.7Lガソリンから導入予定だ。

“250”プロトタイプ 主要諸元

全⻑×全幅×全高:4925(+100)×1980(+95)×1870mm(+20)
ホイールベース(mm):2850(+60)
*()内は従来型との⽐較値

ヘビーデューティーの“70”もリニューアルして再販決定!!

リニューアル再販が決定した“70”シリーズ(プロトタイプ)

また、ヘビーデューティーモデルのランドクルーザー”70″も、今冬、継続販売モデルとして⽇本に再導⼊する予定と発表された。⼒強い動⼒性能と低燃費を両⽴する2.8Lディーゼルエンジン&6ATを採⽤、耐久性に優れ信頼度の⾼いラダーフレームを継続して採⽤するなど、優れたオフロード⾛破性を維持しながら、さらにオンロードでの乗り⼼地も向上。”70″シリーズの特性を継承しながら、時代に合わせて進化したものとなる。これにより、⽇本で再びランドクルーザーの全3シリーズが揃うことになる。

“70”プロトタイプ 主要諸元

全⻑×全幅×全高(mm):4890×1870×1920mm
ホイールベース:2730mm
エンジン:1GD-FTV型 ディーゼル 2.8ℓターボ
最⾼出⼒:150kW(204PS)
最⼤トルク:500Nm
トランスミッション:6 Super ECT

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