【このキャンピングカーが欲しい!】軽キャンパーとポップアップルーフの組み合わせは無敵!? 横開きタイプは国内初!

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
スマイルファクトリー・オフタイムトラベラー2 ポップアップルーフ(車両本体価格:366万5827円/展示車価格:413万27円)
扱いやすさで人気の軽キャンパーだが、室内スペースの狭さが弱点。それを解消してくるのがポップアップルーフだ。スマイルファクトリー・オフタイムトラベラー2は国内初という横開きタイプのポップアップルーフを採用。コンパクトながら開放感のある空間を実現した。

TEXT●山崎友貴(YAMASAKI Tomotaka)
PHOTO●Motor-Fan.jp

小さな空間を有効活用する軽キャンパー|スマイルファクトリー・オフタイムトラベラー2 ポップアップルーフ

昨今、軽のバンが女子に人気だという。たしかにYouTubeなどを観ると、軽バンや軽バンベースのキャンパーで旅を楽しむ女子の動画がけっこうアップされている。手頃な大きさで運転しやすく、スペースユーティリティが高く、なにより価格が安い軽バンは、彼女たちにはうってつけの相棒なのかもしれない。

キャンピングカーショーに出かけると、相変わらず軽キャンパーのコーナーには多くの人が群がっている。かの震災以来、絶対的な人気を誇るカテゴリーだが、さらに人が増えた感じがするのは、こうした背景があるのかもしれない。

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今回、会場で特に注目を浴びていたのが、スマイルファクトリーの「オフタイムトラベラー2」だ。分かりやすく、テレワーク時代を生きる我々には納得のネーミングと言える。

ベースはエブリイ・バンで、女性にも馴染みやすいキュートなデザインになっている。ダイハツ・ハイゼットはいかにも男性的な意匠だが、それを好む女性も多いようなので、キュート=女性ウケではないのだが…。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
スズキ・エブリイをベースとしたオフタイムトラベラー2。

ただし拝見した展示車両は、女子ウケを狙ったインテリアになっていた。マットのトリムやクォーターウインドゥに取り付けるサイドポケット、シートカバーのカラーリングが、いかにもだ。もちろん、これがデフォルトというわけではなく、数種類のトリムから選ぶことができるので男性諸氏は安心してもらいたい。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
展示車のインテリアは暖色でコーディネイトされており、女性ユーザーからも支持されそうな雰囲気となっていた。カーテンセットはオプション(8万4700円)。

装備の構成はオーソドックスで、頭上の収納、車両後部の家具、ベッドマット、内装断熱、そしてテーブルとなっている。ギャレーなどは付いていないが、車中泊ではそれほど必要性を感じないし、実際になくていいというユーザーも多いと聞く。

マットを展開した時の就寝スペースは、1800×1200mmと大人2名分の広さ。天高は1000mmとなっている。1800mmの奥行きが確保されているのは、個人的には美点だ。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
オプションマット使用時は2000×1200mm、標準ベッドの場合は1800×1200mmのスペースを確保する。

フルパック仕様の展示車は集中電源や走行充電システム、1000Wインバーター、50Aリチウムサブバッテリーも装備される。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
サブバッテリーやスイッチパネル、電圧計、100VコンセントやUSBポートなどが備わる。

装備で目を惹いたのは、テーブルとサイドポケット。テーブルは2WAYの使い方ができるレッグを採用しており、チャブ台、もしくは後部バンパーのレールに装着して車外テーブルとして使うことができる。チャブ台というのは結構便利で、決まった位置への装着を強いられないので、車内のいろいろな場所で自由に使えるという利点がある。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
フレキシブルな使い方できるチャブ台。

サイドポケットは断熱に一役買うだけでなく、就寝時にメガネやスマホなどを入れておくのに重宝するだろう。こうした小物類は、意外と置き場所に困り、寝ている間に見当たらなくなってしまうということが度々ある。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
収納、断熱、プライバシー保護といった役割を担うサイドポケット。

さて、今回チェックした車両で目玉と言えるのが、ポップアップルーフだ。

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オーバーランド流行の兆しもあり、ここ数年需要が伸びているルーフテントだが、このような形状は希有だ。片開きタイプだが、テント内にもう1本フレームを入れることで、スペースユーティリティをさらに拡大。軽サイズのコンパクトなテントながら、中で動きやすく、開放感のある空間を実現した。テント内の広さは1800×1070mmで、高さは1000mm。大人1人なら十分すぎる広さだ。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
国内初という横開き構造のポップアップルーフ。

ルーフテントのメリットは、就寝スペースの増加だけではない。通常は床板を開けておけば、車内のヘッドルームが2倍近くになる。立ったまま車内を移動することもできるし、車内でくつろいでいる時の頭上の圧迫感がないのは実に快適だ。ルーフテントは、約100万円アップで装着できるということなので、車内はノーマルのままで、テントのみを装着するという選択肢もある。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
ルーフスペースは長さ1800mm×幅1070mm×高さ1000mmを実現する。

ちなみにオフタイムトラベラー2は、PAの2WD・5MTベースで、222万2638円。写真の車両の状態だと、413万27円となる。いい値段だが、テントの他にサイドオーニングやソーラーパネル、カーテン、ナビなども付いての値段なので、装備を選ぶことで予算を圧縮することもできるだろう。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
オプションでソーラーパネルセットを追加可能(16万5000円)。

なお、兄弟モデルにオフタイムトラベラー3があり、こちらは後部に1200×900mmのロフトベッドを採用したファミリーモデルになっている。お子さんのいる方は、併せてチェックしていただきたい。

スマイルファクトリー オフタイムトラベラー2
スマイルファクトリー・オフタイムトラベラー2 ポップアップルーフ

スマイルファクトリー・オフタイムトラベラー2 ポップアップルーフ

■車両本体価格:366万5827円/展示車価格:413万27円
■ベース車両:スズキ・エブリイ
■乗車定員/就寝定員:4人/2人
■展示車のオプション装備:カーテンセット 8万4700円/ソーラーパネルセット 16万5000円/ナビ単体DVD 13万2000円/サイドオーニング 8万2500円

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…