2024年北米での日本ブランドの通信簿 伸びたブランドはどれ? ドイツ勢、アメリカ勢は? ひとり負けしてしまったのは?

2024年の北米での自動車新車販売台数が発表された。2024年のアメリカ新車販売台数は約1590万台。これは前年比+2.2%だ。つまり、前年+2.2%がイーブン。これよりも伸びが良ければ○、これ以下だと△、あるいは×となるわけだ。日本メーカー、世界のブランドの通信簿をつけてみた。

日本メーカーは前年比+6%

2024年アメリカでもっとも売れた日本車は、トヨタRAV4だった。47万5193台を販売した。

日本メーカー6社の2024年北米新車販売台数は前年比+6%の588万2438台だった。日本ブランド全体としては、◎と言っていい。では、会社別に見ていこう。

メーカー販売台数前年比
トヨタ233万2623台+3.7%
ホンダ142万3857台+8.8%
日産92万4008台+2.8%
SUBARU66万7725台+5.6%
マツダ42万4382台+16.8%
三菱10万9843台+26.0%

前年比の数字を見ると、日本メーカーの2024年の北米の成績は、全社○ということになる。

トヨタは、得意とするHEVが好調で電動車比率(EV/HEV/FCEV)は43%となった。
ホンダの電動車比率は25%。好調だったのは、
 シビック:24万2005台(+20.8%)
 CR-V:40万2791台(+11.4%)
 HR-V(日本名ヴェゼル):15万1468台(+23.9%)
 PILOT:14万1245台(+28.1%)だ。

マツダは、追加したモデルの台数がプラスに貢献している。
 CX-50:8万1441台(+81.4%)
 CX-90:5万4676台(+76.2%)
の存在が効いている。

三菱はアウトランダーが、スバルはクロストレック、フォレスター、アウトバックが好調だった。

NISSAN ROGUE(日産ローグ)

物足りないのは、日産だ。最量販モデルであるROGUE(日本名エクストレイル)が前年-9.5%の24万5724台というのが響いている。

ドイツ勢は?

メーカー販売台数前年比
BMW(MINIを含む)39万7645台+0.5%
メルセデス・ベンツ37万4101台0%
アウディ19万6576台▲14.0%

ドイツ勢は、厳しい2024年だった。BMWが辛うじて前年プラスだが、アウディは14.0%減だった。BEVに賭けた経営判断がマイナスに働いてしまった。

地元アメリカ勢の数字も見ておこう。

メーカー販売台数前年比
GM270万5080台4.3%
フォード207万8832台4.2%

GMとフォードは、それぞれ+4.3%、4.2%増で業界平均を超えて○の2024年だった。

ブランド別ではどうだろうか

2024年もアメリカでもっとも売れたのはフォードのFシリーズだった。

今度はメーカー別ではなく、ブランド別で見ていこう。

ブランド名販売台数前年比
TOYOTA198万6954台+3.0%
LEXUS34万5669台+7.9%
HONDA129万1490台+11.1%
ACURA13万2367台▲9.1%
NISSAN86万5938台+3.8%
INFINITI5万8070台▲10.2%
SUBARU66万7725台+5.6%
MAZDA42万4382台+16.8%
MITSUBISHI10万9843台+26.0%
BMW37万1346台+2.5%
MINI2万6299台▲21.5%
MERCEDES-BENZ37万4101台0%
AUDI19万6576台▲14.0%
BUICK18万3421台+9.8%
CADILLAC16万0204台+8.8%
CHEVROLET174万5809台+1.7%
GMC61万4117台+8.9%
FORD197万4009台+3.1%
LINCOLN10万4823台+28.1%

前年から大きく伸びた(+10%以上)のは、HONDA、MAZDA、MITSUBISHI、LINCOLN
逆に販売台数を大きく減らしてしまった(▲10%以上)のはINFINITI、MINIということになる。とくにMINIは厳しい数字となってしまった。

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