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居住スペースと荷室スペースは十分 3種のパワートレインを用意

全幅1480㎜以下の軽自動車よりは大きく、でも全幅1700㎜以下の5ナンバーサイズに入るギリギリよりも、さらにもう少しコンパクトな全幅1645㎜という絶妙なボディサイズ。つまり、狭く感じることがない、ギリギリのところまでしか大きくしていないスライドドア車であるという、その立ち位置がソリオの最大のポイントだ。
エクステリア




軽自動車の中で、最も人気の高いカテゴリーであるスーパーハイトワゴンの使い勝手はそのままに、でも4名しか乗れない軽自動車よりは少し余裕が欲しいといったニーズにピッタリはまる、このカテゴリーのパイオニアでもあるので、完成度もかなり高い。まず、室内空間とラゲッジスペースがとにかく広い。車中泊もできるレベルなのだ。シートアレンジもシートが上向きのフルフラットアレンジもできるほか、助手席を含めてシートを前倒ししたアレンジも可能。荷物を目いっぱい積むだけでなく、遊びに行った先でゆったりとくつろぐリビングモードにもできるなど、フレキシブル性もバッチリなのだ。
乗降性


そして、その空間を縦にも横にもウォークスルーできるというのが便利なポイント。特に子育て中のパパ&ママが、雨の日に後席に座らせた子どもにアクセスするような場合は、本当に助かるのではないかと思う。また、運転席まわりのポケットエリアも文句ナシでたっぷり用意されている。パッと思いつく基本的なところは本当に抜かりナシで、このボディサイズにも関わらず、この一で何でもできるオールマイティ性能の高さは、ピカイチなのである。それに加えて、パワートレインが3種も用意されている。ベーシックなガソリンモデルに加えて、マイルドハイブリッドとストロングハイブリッドだ。最近の流れから言うと、どちらかのハイブリッドをチョイスする方が多いと思うのだが、これがどちらも捨てがたいのだ。
インストルメントパネル

特徴から言うと、マイルドハイブリッドはあくまでガソリンエンジンをモーターでサポートする感じなのだが、その分アシスト力が強く、発進時の滑らかさなどはこちらが上。CVTということもあり、スムーズさもこちらに軍配が上がる。一方、ストロングハイブリッドは、60㎞/h以下までなら充電量にもよるがEV走行ができるので、当然のごとく燃費がイイ。また、回生力も強いのと、AGSのためダイレクト感が高い。パワーステアリングのフィーリングも自然なため、走り味にこだわりがある方はこちらの方が楽しいだろう。
居住性


と言うわけで、結論的にはありきたりに見えるかもしれないが、街中メインという方にはマイルドハイブリッド、ロングドライブする機会が多いという方にはストロングハイブリッドというのが、お薦めの購入ガイドだ。そして、エクステリアのデザインもふたつ用意されている。
うれしい装備





月間販売台数 4191台(24年5月~10月平均値)
現行型発表 20年11月(一部仕様変更 23年5月)
WLTCモード燃費 22.3 ㎞/ℓ※「HYBRID SZ」「BANDIT HYBRID SV」

ラゲッジルーム


ソリオとソリオバンディットである。バンディットはインテリアもマルーンカラーが施されていたりと、上質感はこちらが上のように感じられる。ガソリンエンジンモデルの用意はないが、どのモデルを選んでも満足度の高さだけは保証できそうだ。

