現行のマツダ3、CX-30、CX-50から派生したスモールプラットフォームをベースに構築


マツダの欧州本社があるドイツで捉えたプロトタイプは、おなじみの外観を保っているが、ボディが長くなり、CX-90やマツダ3ハッチバックを彷彿とさせるリヤデザインになっている。さらに、グリルは現行モデルよりも狭く見えるが、これはマツダのグローバルラインアップでCX-5より上位に位置する、より頑丈なCX-50からインスピレーションを得ているようだ。

これまで、新世代のマツダ車は公式発表が近づくまで姿を現さなかった。CX-90とCX-50では6カ月、現行のマツダ3では1か月未満だった。この傾向から、新型CX-5は今年半ばまでに発表される可能性がある。
見た目は似ているかもしれないが、次世代CX-5は、現行のマツダ3、CX-30、CX-50から派生したスモールプラットフォームをベースに構築されたまったく新しいクルマになると予想されている。次期型では、CX-50で使用されているトヨタRAV4由来のハイブリッドシステムではなく、自社開発のフルハイブリッドシステムを搭載する。この新しい電動システムは、より効率的な燃焼エンジンを中心に構築される。そして、CX-40のような新しい名称を採用するのではなくCX-5という名前を維持することがわかっている。
次期型は2025年9月から11月にかけて欧州で発売される予定で、マイルドハイブリッド、ハイブリッド、プラグインハイブリッドのオプションが用意される。CX-5にフルハイブリッドパワートレーンが導入されることで、マツダはついにベストセラーのトヨタRAV4ハイブリッドの競合車を手に入れることになる。トヨタRAV4ハイブリッドの2024年の販売台数の大半は、現在ハイブリッドのみで提供される電動モデルによるものだった。


捉えたプロトタイプの詳細を見ると、ヘッドライトがよりスリムになり、内部にL字型のデュアルLEDデイタイムランニングライトが配置、グリルとシームレスに接続されている様子は、スクープ班の予想CG通りだ。また、冷却インテークが ひとつだけあるすっきりとしたミニマリストデザインのグリルも予想CGそのものだ。

側面では、CX-50のものと似ている、角張ったホイールアーチが見てとれるが、より控えめなプラスチッククラッディングと組み合わされている。一部のトリムではボディカラーになる可能性があるだろう。
リヤセクションは、最近のBMWのコンセプトを思い起こさせるような形状の、アグレッシブな新設計LEDテールライトをふたつ備えている。また、マツダの CX-60、70、80、90 シリーズに触発された鮮明なLEDグラフィックも備えている。そして、大きなテールゲートが後部を占め、リヤバンパーのプラスチッククラッディングが追加され、デュアルテールパイプがそれを引き立てている。

キャビン内は撮影していないが、モダンなキャビンデザイン、高品質の素材、同ブランドの大型SUVから借りた最新の技術を提供すると予想するのは間違いない。マツダは重量以上の威力を発揮する内装を作るのが得意で、新型CX-5も例外ではないだろう。
次期型では、現行モデルより全長が110mm伸びて4,685mmに達すると予想されており、三菱アウトランダーや日産エクストレイルに匹敵する最大の中型SUVのひとつとなる。
デビューの日程は現段階で不明だが、ワールドプレミアへのカウントダウンが始まったことは間違いない。