目次
●新型「レクサスLX」モデルラインアップ
・LX600:1250万円
・LX600“オフロード”:1290万円
・LX600“エグゼクティブ”:1800万円
※価格は消費税込み
コンセプトは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」。長年培った信頼性、耐久性、悪路走破性に加えて上質さをさらに磨き上げた
レクサスは1989年の創業以来、常にイノベーションの精神を貫き、ユーザーに新たな技術や価値を提供することに挑戦し続けてきた。LXは1996年に北米で発売、日本では2015年に導入されて以来、世界中のあらゆる道での運転に耐えうる運動性能と、上質な乗り心地を両立するレクサスのフラッグシップSUVとして好評を博し、2021年12月末時点で約50の国と地域で累計約51万台を販売してきた。
LX600 “エグゼクティブ”
新型LXは、伝統のオフロード性能とLexus Driving Signatureを追求したオンロード性能を両立することで、いかなる路面状況においても、楽で上質な移動体験を提供すべく開発された。多様化するユーザーニーズに応えられるよう個性の異なる“エグセクティブ”と“オフロード”を新たに設定した点も、新型の特色に挙げられる。
LX600 ”オフロード”
全長5100×全幅1990×全高1885mmのボディサイズは、従来型と比べて20mm長く、10mm幅広く、25mm低くなった(22インチタイヤ装着車の全高は1895mmとなり、その場合は従来型比で-15mm)。2850mmのホイールベースは従来型から変わっていない。
LX600(標準仕様)
ボディサイズに大きな変更はないものの、「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を確保するために新型ではボディオンフレーム構造を維持しながら、新GA-Fプラットフォームの採用や約200kgの軽量化、デジタル開発による高剛性ボディの実現などを通じ、クルマの素性を刷新。
パワーユニットはダウンサイジングされた。従来型の自然吸気式5.7ℓV型8気筒(377ps/534Nm)に代えて、新型では415ps/650Nmを発揮する3.5ℓV型6気筒ツインターボを採用。これにトルクコンバーター式の10速ATと副変速機付き4WDシステムを組み合わせる。ちなみにWLTCモード燃費は最高で8.1km/ℓと発表された。
本格オフローダーとしての進化も見逃せない。路面状況に応じたオフロード走行支援を、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)から選択できる「マルチテレインセレクト」を、新型においても採用。従来のブレーキ油圧に加え、駆動力、サスペンションを統合制御し、選択したモードに応じて最適化。路面状況に応じた走破性能を引き出すことが可能だ。
また、従来ローレンジ(L4)だけだった動作範囲をハイレンジ(H4)にも拡張。岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、世界中のどんな道でも楽で上質な走行を実現する機能に進化している。さらに、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンション制御を最適化するAUTOモードを、レクサスとして初採用。ドライバー自らがモード切替えすることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことを可能にした。
車両周辺の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」はオフロード走行時に安心感を高めてくれる装備。フロント・サイド・リヤに搭載されたカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替え、12.3インチディスプレイの全面に車両周辺映像をより鮮明に、滑らかな動きで映し出し、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況が確認できる。また、アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として提供し、現在の車両やタイヤ位置を示す線を合成することで車両下の状態や前輪の位置が確認可能。さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する機能を追加。タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握でき、スタックや行き止まりからの脱出に貢献する。
後退時に手前で撮影された過去の映像を合成することで車両を疑似的に透過し、後輪付近を表示する世界初採用の「バックアンダーフロアビュー」は、車両後方の障害物との位置関係の把握や、後輪と路面の確認を支援。林間路、モーグル路、岩石路などでの走破性に寄与する。
デザインは「Dignified Sophistication」をキーワードとし、本格オフローダーとしての走破性を考慮しつつ、圧倒的な存在感を狙った都会で印象に残る大人のプロポーションを追求。エクステリアはLXらしい力強さを感じさせるとともに洗練された面質、細部にこだわった見ごたえのある造形が特徴。
一方インテリアでは、乗員にとって安心感やくつろぎ感のある室内空間を実現。また、これまで培ってきた機能性と、クルマとドライバーが直感的につながり、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を融合させることで、視認性と操作性の良さを実現した。
新型では、多様化するユーザーニーズに一層寄り添った開発を図り、標準仕様に加えて、新たに“エグゼクティブ”と“オフロード”を新規設定した。“エグゼクティブ”は後席空間の拡充と寛ぎに重点を置いた4人乗り仕様(標準仕様と“オフロード”は5人または7人仕様)。後席は最大48度のリクライニングが可能なほか、最大1000mmのレッグスペースを作り出せる。さらに専用の読書灯やリヤシートディスプレイ、専用のオーディオシステムなどを標準装備。天井に設けた専用のエアコン吹き出し口は、上部から風を降り注ぐように拡散し、後席乗員を心地よく包み込むようなシャワー空調機能も備わる。
国内専用グレードとなる“オフロード”は、3つのデフロック機構(フロント/センター/リヤ)と偏平率の高い18インチタイヤなどを装備し、悪路走破性をさらに追求している。ダークメタリック塗装を施したフロントグリルやブラックのホイールアーチモール、マットグレー塗装のホイールなどにより、力強い走破性を主張する独自のデザインを実現している点も特徴だ。
安心・安全・便利な機能&装備の採用にも積極的だ。先進の予防安全技術「レクサスセーフティシステム+」のほか、サイドドアが半ドア状態でもイージークローザー機能により全閉状態にするサイドドアイージークローザー(フロント・リヤ)を設定。さらにレクサス初の指紋認証スタートスイッチを全車に標準装備。これはスマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ中央の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機構だ。