【いつだって全開!! サブロク倶楽部】サビ塗装のホンダ・ライフ・ピックアップは「ボロいけどソコソコ速い」のです。

HONDA LIFE PICKUP |いつだって全開!! サブロク倶楽部 ホンダ・ライフ・ピックアップ

サブロク軽自動車で残存数が多いのが
N360やライフ系のホンダ製2気筒車。
バイクのパーツが使えることもあって
バイク好きが楽しんでいることも多い!
どこまで本物のサビだか判別不能!

ローダウン+ワイドタイヤの足まわりとボアアップエンジンによる走りは「ボロいけどソコソコ速い」という通りで実際速いのだ!

バイク好きだからサブロクもホンダに

サブロク軽自動車の良いところは小さなサイズに尽きる。小さいからメカはシンプルだし、どこを取り外しても軽いから一人でカンタンに作業できる。つまり自分で直したりイジッたりするのに最適な素材だということ。

これってバイクにも似ている。小さく軽いから、やろうと思えば自分で何でもできる。不動車を買ってレストアがてらチューンするのが誰でもできちゃう。若い頃からバイクでこんなことを繰り返してきた人なら、サブロクで同じことをするのに抵抗はない。だからバイク乗りでありながらサブロク乗りなんてパターンも多い。


このクルマのオーナーは、まさにバイク乗りでサブロクも楽しんでいる人。無数のバイクで自宅車庫は占領されているし、さらに別の置き場にまでバイクが溢れている。だから家族の足グルマや趣味のサブロクは別に車庫を借りているほどだ。

サブロク歴は若い頃までさかのぼる。ホンダのバイクが好きだったこともあり、ステップバンに乗っていたのだ。

ホンダN360の後継車として1971年に発売されたのがホンダ・ライフ。360cc2気筒エンジンはN時代の空冷から水冷へと進化し、NⅢベースのクーペであるZもライフベースへ生まれ変わる。さらに72年になるとライフをベースに今でいうミニバンスタイルを取り入れた商用車のステップバンを追加。さらに翌年にはステップバンをベースに運転席より後ろを荷台としたピックアップが発売されたが、1年余りで生産終了。

SUSPENSION

REAR
3.5J-10+165/70R10

リヤも純正ホイールを白く塗装してミニでおなじみの競技用タイヤ、ダンロップR7の165サイズを履く。

実測
65mm
!

リヤのローダウンはフロントの下げ幅と合わせて同じ間隔。リジッドのリヤは5センチのブロックを噛ませてダウンした。

FRONT
3.5J-10+165/70R10

ローダウンした足まわりに白く塗装した純正スチールホイール。タイヤだけサイズが太い165を選んでいる。

実測
65mm
!

サビ塗装されたフェンダーとタイヤの隙間はちょい狭めだ。ライフ系では定番のアクティ用ストラットでローダウンした。

ENGINE

自然な劣化?
サビ塗装されて圧巻の外観に合わせたのか(?)、エンジンルームも不思議な色合い。本体はもちろんノーマルじゃない!
ツイン!
混在!
ライフ流用ツインキャブは仲間にチューンしてもらった。ヘッドカバーはサビ塗装でキャップは本物のサビ。エンジンはボアアップ仕様だ。

キテレツな塗装以上に荷台のシートが不思議

ルーフに載せたのは旧ミニ用キャリアだが荷台のホロとホロ骨はオーナーの手作りだ。

ステップバンに乗っていたのは随分と前で、すっかり忘れてバイクに夢中だった。ところが2007年ごろに突如記憶が甦り、どうしても乗りたくなった。そこで探しているとネットオークションに荷台がトラックになるライフ・ピックアップを発見。欲しくなったら止められず、実車を見に行くことすらせずに落札した。


ただ、自宅の車庫はバイクだらけで置く場所はない。近くに青空の月極駐車場を借りて保管していると、やっぱりサビが進む。始めは青メタで塗装されていたボディだが、どうせならとサビ塗装にチャレンジしてみることに。


実にこれが正解で、本物のサビとサビ塗装の見分けは1メートル離れたらまず無理。全身サビ色になったので、それ以来洗車もしたことがない。ただ、荷台はそのままだと床が抜ける。だったらと、ホロを手作りしてみた。


仲間にピックの荷台前をくり抜いた人がいた。ステップバンベースなので、本来リヤシートだった上に板が張ってあるだけなのだ。そこでリヤシートをつけたけど人を乗せられないのが玉にキズ。

室内

置けるだけ!

インパネがフラットなステップ&ピックだからモノがたくさん置ける。手前はUSB電源の冷風機でミストも出る!

おもちゃ!

ウインカーレバーにはヘビ、ラジオスイッチにはトマトとおもちゃだらけ。

このライフ・ピックアップの記事は2022年7/21発売の令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』2022年9月号に掲載されたものです。

キーワードで検索する

著者プロフィール

G-WORKS編集部 近影

G-WORKS編集部