安定感ある走りは新世代プラットフォームDNGAの賜物「ダイハツ・タント」【最新軽自動車 車種別解説】

4代目となる現行「ダイハツ・タント」は新世代プラットフォーム”DNGA”を採用し、エンジンもリファイン。かなりの背高ボディながら、安定感の高いフットワークも特筆ものだ。
REPORT:河村康彦(本文)/工藤貴宏(写真解説) PHOTO:中野幸次 MODEL:菅原樹里亜

背高ボディに巧みな足まわり エンジンや駆動系は大幅刷新

「年先まで見据えて新開発を行なった」と開発陣が語る、軽自動車から小型車までをカバーするダイハツ渾身の新世代プラットフォーム〝DNGA〞。その採用第一号モデルとなったのが、2019年に発売された現行四代目のタント。

エクステリア

撮影車両はルーフを ホワイトに塗り分けた、ツートーン塗装のカラーリング。標準モデルでもツートーン塗装を選ぶと、ドアにガーニッシュの加飾が加わりアクセントとなる。最小回転半径は4.4m。

ボディ骨格の刷新のみならず、エンジンに大幅なリファインを加えるとともに通常のベルト駆動に加えてギヤ駆動も併用するスプリットモード付きの〝D―CVT〞と名付けられたトランスミッションを採用。シャシーまわりも一新させるなど、フルモデルチェンジに相応しい内容の刷新を敢行。ポピュラーなヒットブランド車らしい気合いの入り方を感じさせられる仕上がりとなっている。

インストルメントパネル

ハンドルに遮られることがないから表示が見やすく、圧迫感のない横長メーターが特徴。速度表示も大きくて見やすい。 運転席と助手席前にある大きな収納部も便利だ。最新仕様のパーキングブレーキはグレードにより電動式を採用する。

テストドライブを行なったのは、充実装備が売り物の「X」のFF車。全長3395mm×全幅1475mmに対して全高が1755mmと高く、助手席側はピラーレス構造の両側スライドドアを採用していることもあり、FF車でも車両重量は900kgと軽自動車としては〝重量級〞。それゆえに、イライラさせられるほどではないものの、動力性能には余裕は感じられず、高速道路を多用するユーザーなどにはターボ車を薦めたくなるのが正直なところ。

居住性

うれしい装備

助手席側前後ドアを同時に開けるとBピラーのない大開口部が実現。運転席ロングスライド機構も用意する。
月間登録台数   7957台 タントカスタムも含む(21年6月〜11月平均値)
現行型発表    19年7月(一部改良 21年9月)
WLTCモード燃費  21.0 km/l ※自然吸気のFF車 

ラゲッジルーム

一方、極端なまでの背の高さからすれば、安定感の高いフットワークは特筆もの。不安を感じさせないその走りには、まさに〝DNGA〞を新採用した恩恵が最大限に表れていると言えそうだ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

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