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スバルのCセグモデルと言えば、もちろんインプレッサだ。現行インプレッサは、2016年に登場している。SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)の第一弾モデルとして華々しく登場した。そこから遡ること6年前の2010年6月に初代(というか元祖というか)のXVが生まれている。その名は「IMPREZA XV」だ。
IMPREZA XV 2010年6月~
ベースは、2007年デビューの3代目インプレッサ。少し車高を上げてフェンダーアーチに黒いモール、屋根にはルーフレールを付けてアウトドア指向のエクステリアデザインにしたのが、XV(クロストレック)のスタートだ。このモデルは、まだトランスミッションが4速AT(リニアトロニック登場以前)と5速MTが設定されていて、駆動方式もFFと4WDから選べたのだ。
全長×全幅×全高:4430mm×1770mm×1520mm
ホイールベース:2620mm
エンジン:EJ20型2.0ℓ水平対向4気筒SOHC
最高出力140ps/最大トルク186Nm
1.5ℓのEL15型水平対向4気筒DOHCエンジン搭載モデルもあった。
初代スバルXV 2012年10月〜
初代スバルXVの登場は2012年10月だった。その1年前、2011年11月にインプレッサはフルモデルチェンジを受けて4代目に進化している。先にインプレッサ、その後XVが派生車として登場するという流れだ。
このモデルから全車フルタイム4WD+CVT(リニアトロニック)が採用された。
初代スバルXV
全長×全幅×全高:4450mm×1780mm×1550mm
ホイールベース:2640mm
エンジン:FB20型2.0ℓ水平対向4気筒DOHC
最高出力150ps/最大トルク196Nm
駆動方式:フルタイム4WD
トランスミッション:CVT(リニアトロニックCVT)
2代目スバルXV 2017年5月〜
2代目スバルXVのデビューは2017年5月。こちらもベースとなっているインプレッサがその前年2016年10月に登場している。このインプレッサはSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)採用の第一弾モデルだった。つまりスバルとしては乾坤一擲の力の入ったモデルだったのだ。
インプレッサをベースに少し車高を上げて……というクロスオーバー作りの文法は完成の域に達していた。
エンジンは、1.6ℓと2.0ℓの二本立て。
FB16型1.6ℓ水平対向4気筒DOHC(115ps/148Nm)
FB20型2.0ℓ水平対向4気筒DOHC(154ps/196Nm)
もちろん、駆動方式は全車フルタイム4WD、トランスミッションは、リニアトロニックCVTである。
2019年には、2.0ℓBOXERにモーターを組み合わせたe-BOXERモデルが追加された。
3代目スバルXV改めクロストレック 2022年発表2023年発売
そしていよいよ新型XV、改めクロストレックがワールドプレミアされた。特筆すべきは、インプレッサよりも先にクロストレックが登場したこと。昨今のSUV/クロスオーバー人気のおかげ、とも言えるし、これまでのXVが「あくまでもベースがインプレッサで、その車高を上げて、クロスオーバーらしい化粧直しをしたモデル」とも言える成り立ちだったものを、「メインはクロストレック。なんの妥協もなくクロスオーバーモデルのクロストレックを作った」となっているかもしれないことだ。
注目は、歴代はじめてXV/クロストレックに先を越されたインプレッサがどう進化してくるか、だ。おそらく2023年には「クロストレック・ベースのインプレッサ」が出てくる。パワートレーンの電動化(フルe-BOXER?)も進めてくるだろう。クロストレックも楽しみだが、やっぱりインプレッサにも期待したい。