グローバルモデル「bZ4X」、中国向けセダン「bZ3」に続くbZシリーズ第三弾。bZ4Xより小型・軽量なエントリーSUVとして、より幅広い層に乗ってもらうことを想定
トヨタはこのほど、バッテリーEV(BEV)のコンセプトカー「トヨタbZコンパクトSUVコンセプト」を米国で初披露した。bZコンパクトSUVコンセプトは、BEV専用ブランドであるTOYOTA bZシリーズのなかで、日常生活で扱いやすい小型サイズのSUVとして開発を進めているモデルで、11月18日に開幕する2022 ロサンゼルスオートショーにコンセプトモデルとして出展される。
エクステリアは、BEVらしいクリーンかつ躍動感あるデザインを採用。ホイールを四隅に配置することで、静止していても、まるで動いているかのように感じさせるアグレッシブな外観を目指して開発された。
また、ショートオーバーハングと流麗なシルエット、絞り込まれたキャビンデザインにより、空力性能に優れた機動的かつ先進的なスタイリングを実現している。
インテリアは植物由来のリサイクル素材を使用したシートなど、地球の未来を考え、環境負荷の少ないサステナブルな素材を積極的に採用。
また、車内に搭載されたパーソナルエージェントが、音声と照明でクルマとドライバーや同乗者をつなぎ、より快適で充実した車内体験を提供する。
トヨタは、地球という美しい故郷を次世代に引き継ぐため、カーボンニュートラルをはじめとした様々な社会課題の解決、さらにその先の新たな価値提供を目指す意志を「Beyond Zero」という言葉に込め、TOYOTA bZシリーズを展開している。
今年は、グローバルBEVモデルの「bZ4X」を投入し、10月には、中国の顧客ニーズに応えるために現地で開発したセダンタイプのBEV「bZ3」を発表。このたびの「bZコンパクトSUVコンセプト」は、bZ4Xに比べてコンパクトかつ軽量なエントリーSUVとして、より幅広い層に乗ってもらうことを想定。このモデルのさらなる情報は2023年以降に発表される予定だ。
トヨタは今後も、2050年のカーボンニュートラル実現に加え、世界中のユーザーに「移動の自由」を提供するための取り組みを積極的に進めていく。各地域のエネルギー事情を踏まえ、HEV/PHEV/BEV/FCEVといった電動車をはじめ、ユーザー一人ひとりに寄り添った幅広い選択肢を用意することで、CO2排出量の削減に貢献したい考えだ。