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ショートバンパーで、前後オーバーハングを切り詰める!!
ライバル他車を寄せ付けない圧倒的な走破能力と信頼性によって、いまや世界的に一目置かれる存在となったスバルのシンメトリカルAWD。同社ウェブサイトから引用するに「水平対向エンジンを核としたパワートレーンが、左右対称・一直線にレイアウトされている」ため、結果「4輪に配分されたトルクを無駄なく発揮できる=4輪駆動のポテンシャルを最大限に引き出せる」とのこと。
なるほど。分かったような分からないような小難しい話ではあるものの、とにかくスバルのAWDであれば「雪道や泥道などの悪路から、雨に濡れた道、高速道路まで、さまざまな道を安定して駆け抜けることができる」のであります!!
そんなスバルの広げた大風呂敷を取材班の眼前で裏付けてくれたのが、ここで水しぶきを跳ね上げて激走しているハッシーさんのGP7/XVだ。並みの人間では歩行もおぼつかない泥まみれの悪路から台風一過で水かさの増えた河川敷でさえ、彼のXVにしてみればお茶の子さいさいで走り抜けてしまう。
もちろんスバルの工場から出荷されたままの状態では、ここまでのポテンシャルを発揮することは到底できるはずがない。
シンメトリカルAWDのポテンシャルを最大限まで引き出すため、ハッシーズXVでは登坂で路面と干渉してしまうバンパーボトムをスッパリと切断。いわゆるアプローチ及びデパーチャーアングルと呼ばれる数値を極限まで稼ぎ出しているのだ。
オーバーランドスタイルを先取り!
インプレッサをベースにクロスオーバーSUVを標榜してラインアップされたXVは、高めに設定された最低地上高が物語るように元来オフ指向の強いモデル。そんなXVに対して馬をクルマに乗り換えたノマドよろしく、自由に旅するオーバーランドスタイルに仕立て上げたのが漆黒のXVを駆るハッシーさん。
そのスタイルはスペーサーを噛ませて1.5インチほどリフトアップさせた車高にハードなブロックタイヤを履かせ、前後ともに削ぎ落としたワンオフアイアンバンパーによってタイヤのトレッド面まで露出させてしまうもの。こうすることで行く手を阻む岩などの障害物に対してタイヤを接地させることが出来、結果的に駆動力を確実に路面へ伝えて走破していく。
また、オーバーランドスタイルに欠かせない野営をバックアップするアイテムとして、近ごろはルーフトップテントの架装が主流となってきている。これは高い位置にテントを張って野生動物などに襲われるリスクを軽減する意味合いもあるが、日本においてはギアそのもののインパクトと設営&撤収作業の簡略化がウケている模様。
何はともあれ、道なき道を踏破して大自然の中でメシを食べて野営する……こんなワイルドで非日常的なカーライフが愉しめるのがオーバーランドスタイルの真骨頂。これを実現するキモとなっているのが、冒頭でも出てきたスバルの誇るシンメトリカルAWDなんですねー。
Specifications
WHEEL:Method Race Wheel・MR502(15×7.0J+15)
TIRE:BFグッドリッチ・マッドテレーンT/A KM3(215/75R15)
EXTERIOR:フロントバンパー&リアバンパー=ワンオフ、ヘッドライト=US、ルーフトップテント=BLAST TRAIL、サイドオーニング=DANCHEL、ライトバー
INTERIOR:ステアリングカバー=ムーンアイズ
SUSPENSION:リフトアップスペーサー=ACC
TUNING:マフラー=ワンオフ
MAKING SHOP 299R、INTENS
SUBARUSTYLE(スバルスタイル)Vol.14より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]